福井〜岐阜直結「大野油坂道路」九頭竜湖までトンネル貫通間近 来年秋の開通目指す
JR越美北線と並行して九頭竜湖付近へ開通していきます。
難航したトンネル工事もいよいよ一段落
下山IC付近の工事状況(画像:国土交通省)。
国土交通省 福井河川国道事務所は2022年7月4日(月)、福井県内で事業中の中部縦貫道「大野油坂道路」の和泉・油坂区間(福井県大野市)について、工事進捗を発表。和泉ICまでの3本のトンネルのうち、1本はすでに完成、2本も掘削率残り数%という状況になっています。
現時点の開通スケジュールは、勝原ICまでが2022年度内の開通、そこから2本のトンネルを抜けた九頭竜湖に近い和泉ICまでが2023年秋の開通、そこから6本のトンネルを抜けて油坂峠道路へ接続するのが2026年度めどとなっています。
勝原IC〜和泉IC間のトンネルは、荒島第二トンネルが掘削率95%、和泉トンネルが98%と、貫通間近。前者は断層帯の存在から工事が難航し、開通予定が半年ほど延期になりましたが、いよいよ完成が近づいています。
大野油坂道路の全通後は、北陸道の福井北JCT・IC〜東海北陸道の白鳥IC間がすべて高速道路となり、北陸・中部地方の重要な交通ネットワークが形成されます。現道の国道158号線の長い山越え区間が解消されることで、両県間の所要時間は30分近く短縮される見込みとなっています。