終戦記念日なので今年も靖国神社に行ってきた - 田野幸伸
※この記事は2017年08月15日にBLOGOSで公開されたものです
2017年8月15日。小雨交じりの靖国神社へ参拝に行ってきました。終戦記念日当日に靖国神社を訪れるのは3度目ですが、あいにくの空模様もあってか、今年は参拝客が少なく感じます。
5年前の参拝と大きく違ったのは、高齢者の参拝客が減っていたこと。
終戦記念日の靖国・それぞれの祈り - BLOGOS(2012年8月15日)
終戦から72年。遺族の高齢化を肌で感じる一日となりました。
終戦記念日の靖国神社はお祭り騒ぎ
九段下の駅を降りて坂道…には警察の皆様。暑い中ご苦労様です。靖国神社へ向かう道では様々な団体がPRに繰り出しています。まずは東京オリンピックに台湾として出させろ!とのこと。
憲法改正を求める市民団体。櫻井よしこさんのとこですね。
幸福の科学出版の「ザ・リバティ」。他にも宗教団体の勧誘たくさんやってたなあ。皆さんそうなんですけど、終戦記念日の靖国神社って、特別な場所なわけじゃないですか。人がたくさん来るからってのはわかりますけど、ここを勧誘の場所にするのやめません?なんかこう、さもしいというか、みっともないというか、恥ずかしい気持ちになりますよね。
そんな勧誘を振り切り靖国神社へ到着。完全無宗教の僕ですら、ここに来ると身が引き締まる思いがします。
中央のテントでは、毎年集会をやっています。
右側の皆さんも元気ハツラツ。
これまた毎年恒例の日本軍コスプレの皆さん。
行進してます。若い子もいるね。
参道はそれなりに賑やかですが、お社が近づいてくるにつれ、ピリッとした空気に。
本殿に到着しました。黙祷まであと10分、というところです。
2017年8月15日正午。黙祷。
皆さんそれぞれに手を合わせ、祈っていらっしゃいました。
今年は、街宣車と機動隊の小競り合いもなく、実に平和な靖国参拝でした。本来こうあるべきですよね。
終戦から72年、リアルで戦争を知っている人たちがどんどん減っていきます。毎年この時期になると「戦争の記憶」みたいな企画が山ほど出てきて「もういいよ」と思いますが、毎年1回でもしっかりと戦争の凄惨さを伝えていかないと、「やっちゃえ中韓」みたいなお気楽な人たちが増えてきたり、逆に「話せば分かる」みたいなお花畑な人も出てくる。
人の歴史は戦争の歴史。今日も世界のあちこちでドンパチやって人が死んでいます。2度と世界大戦を起こさないために自分はどうしたらいいか、世界の、アジアの安全保障はどうなっているのか、8月15日くらいは少し考えてみませんか?