私たちの毎日に欠かせない食料品や飲料、日用品などが相次いで値上げとなっている今日この頃。光熱費や交通運賃の価格改定も続き、家計の負担は重くなるばかりです。各家庭では毎月どの程度の支出となっているのでしょうか。

魚介類や野菜、水道費などの支出が減少

総務省が2022年5月に公表した「家計調査報告」によると、2022年3月の2人以上世帯の消費支出は月平均で、1世帯当たり30万7,261円。2021年の同月と比較して、物価変動の影響を除いた実質で2.3%減少しました。減少となるのは3ヶ月ぶりのことです。

外食を含む「食料」の支出は7万9,982円で、2021年の同月と比較して2.5%減でした。2ヶ月連続で減少しており、まぐろやぶりといった魚介類や、レタスや玉ねぎなどの野菜・海藻を中心に消費が落ち込んでいます。また、「光熱・水道」の支出は3万873円で、2021年の同月と比較して3.2%減でした。主に上下水道料の支出が減少しています。

世帯消費支出がマイナスとなった背景には、世界的な原材料価格の高騰やロシアによるウクライナ侵攻の影響による各種値上げ、急速に進む円安などを受け、支出を抑える世帯が多かったことがあると考えられます。今後の動向に注目しながら引き続き、支出をコントロールしていきましょう。