通算100号本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

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「もっともっと打てるように頑張りたい」

エンゼルス 9ー1 アスレチックス(日本時間15日・オークランド)

 エンゼルス大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、メジャー通算100号本塁打に到達した。敵地で行われたアスレチックスとのダブルヘッダー第2試合に「3番・指名打者」で先発出場し、2打席凡退で迎えた5回の第3打席で5試合ぶりの7号2ラン。メジャー5年目、通算459試合目(投手のみでの出場を含む)の到達は日本人最速だ。5打数1安打2打点で打率.255。チームは9-1で大勝した。

 記念の一発は5点リードの5回無死二塁に生まれた。右腕オラーの初球シンカーを左中間へ。5試合ぶりの一発は7号2ランとなった。敵地ファンも騒然。ダイヤモンド一周後にはMVPコールが響いた。打球速度110マイル(約177.0キロ)、418フィート(約127.4メートル)。打球角度22度だった。

 日本選手では松井秀喜(175本)、イチロー(117本)に続き3人目の大台到達となった。松井秀は米5年目で通算636試合目、イチローは米12年目1851試合で到達しており、通算459試合(打者では444試合出場)での大台到達は日本人最速だ。通算714発のベーブ・ルースは通算529試合で到達しており、70試合速い。また、投手では通算268奪三振を記録。米スポーツ局ESPNスタッツ&インフォによると、100本塁打&250奪三振を達成したのはベーブ・ルース以来、史上2人目の快挙だという。

 思い出の地で決めた。敵地のオークランド・コロシアムは18年3月29日(同30日)にメジャーデビューを果たし、初安打をマーク。同4月1日(同2日)にはメジャー初登板初勝利を挙げるなど節目の記録と縁がある球場だった。

 試合後、大谷は「大きい数字だと思うので励みにしたい。シーズン初めなので、もっともっと打てるように頑張りたいと思います。手術とかありましたけど、ここまで数多く出られて、ここまで来られてよかったですし、今シーズンはフルで出られるように体調管理をしながら、もっともっといい数字を求められるように頑張りたいと思います」と笑顔を交えながら話した。(小谷真弥 / Masaya Kotani)