「森のたまご」「伊勢の卵」を生産・出荷

 (有)伊勢農場(TDB企業コード:582375215、資本金300万円、三重県伊賀市諏訪千谷2600)は、グループ会社のイセ食品(株)(TDB企業コード:270073572、東京都千代田区、3月25日更生手続き開始決定受ける)の更生管財人によって3月25日、東京地裁へ会社更生法を申し立てられ、同日同地裁より保全管理命令を受けた。
 
 保全管理人は、高井章光弁護士(東京都港区西新橋1-15-5、高井総合法律事務所、管財人室03-6758-6936)が選任されている。

 当社は、2005年(平成17年)2月設立の養鶏業者。伊賀市に8棟、いなべ市に6棟の大規模養鶏場を構え、イセ食品(株)のグループ会社として、飼料づくり、種鶏育成、雛の孵化から採卵、製品化、出荷までを手がけ、「森のたまご」「伊勢の卵」の生産・集荷を行っていた。2016年1月期の年売上高は約57億4300万円を計上していた。

 しかし、飼料価格の高騰や卵価の低迷などから収益性は低迷、2021年1月期の年売上高は約48億3700万円に落ち込み、3期連続で欠損計上を余儀なくされ、債務超過に陥っていた。近時も苦しい資金繰りが続いていたが、イセ食品グループがイセ食品グループの更生手続きを確実に進めるため更生管財人が会社更生法の適用を申し立てた。

 負債は約30億円(うち金融債権者3社に対し金融債務3億円)。

 今後、管財人のもとで事業を継続しながら、スポンサーを選定する。一般の商取引債務については、債権者が従前の取引条件で取引を継続することを条件として、約定に従って全額の弁済を行うとしている。