人気酒場『まるや』(恵比寿)の「160円焼きとん」を悪魔的な旨さに変える秘密のドリンクとは?
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昭和レトロな風情を残しつつ、モダンな雰囲気も併せ持つ「ネオ大衆酒場」。従来の大衆酒場は常連客が多く、独自の作法もあって入りづらい人も多かったのですが、ネオ大衆酒場は女性やカップルでも気軽に楽しめるオープンな雰囲気が人気を呼んでいます。
そんなネオ大衆酒場の先駆け的な存在ともいえるのが、『まるや 恵比寿横丁店』。名物は炭火で焼く「焼きとん」で、1本160円からリーズナブルに味わえます。
「焼きとん」にはシュワッと爽やかなハイボールを合わせたいところですが、『まるや』ではウイスキーではなくラムを使ったハイボール=「ラムハイ」を売りにしていて大人気なのだとか! 早速、その理由を確かめに行ってきました。
「バカルディ ゴールド」のラムハイで肉汁たっぷりの焼きとんの旨みが増した!?
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『まるや』のドリンクメニューには、さまざまなハイボールがずらりと揃っています。そんな中でもぜひ頼んで欲しいのが、コウモリマークの「バカルディ ラムハイ」です。
まずは定番の「バラ」を頬張って、ラムハイを一口。豚バラ肉からあふれ出る肉汁に、ラムのほのかな甘みが混じり合います。肉汁の余韻を消すことなく、両者の旨みが染み込んでいく……。これは今までのハイボールでは経験したことのない感覚!
一緒に訪れた女子は「実はハイボールが苦手だったんですけど、ラムハイなら美味しく飲めますね!」と大絶賛。確かに、ウイスキーハイボールはウイスキー特有の樽香があり、口の中をサッパリさせてくれるものの、料理の味よりも主張している感じがしました。しかし、ラムハイは口の中を爽やかにしつつ、料理の旨みも増していくようです。
それもそのはず。「ラム」はサトウキビが原料の蒸留酒なので後味に甘みが残ります。この甘みが肉汁たっぷりの豚肉料理と相まり、旨みを引き立てる作用を引き起こしているのです。
しかも、『まるや』のラムハイはホワイトラムではなく、「バカルディ ゴールド」(2、3年樽で熟成させたほんのり茶色のラム)。味わいに深みと丸みがあるので一層、肉汁料理と相性がいいのです。
ジューシーな肉巻きトマトとウィンナーとの相性は?
「肉巻きトマト」200円、「ウインナー」160円
他にも、肉汁が多そうな「肉巻きトマト」と「ウインナー」を試してみました。肉巻きトマトは串切りのトマトに薄い豚バラ肉が巻いてあるので、プチトマトよりもトマト果汁がたっぷりです。
炭火で焼いているのでトマトの甘みが増してジューシー。豚肉の塩気、トマトの果汁、ラムハイの3重奏が抜群のハーモニーを奏でてくれました。
一方、炭火でパリッと焼かれたウインナーは、家庭の味とは別物の食感と味わい。実は一番ラムハイとの相性がよくて、思わずもう一皿おかわりしてしまうほど美味しかったです。
様々な焼きとんとのマリアージュを探求しているうちに、どんどん「ラムハイ」が進んでいきます。『まるや』のおかわりは飲んでいたジョッキに足してくれるので、レモンも増える一方。このレモン増しの「ラムハイ」が爽やかで、焼きとんのカロリーも消してくれるんじゃないか!? と錯覚さえ起こしてしまいます。
今や家飲みの定番となったハイボール。ウインナーやハンバーグ、餃子などの肉汁料理にはぜひ、ラムを1本常備して「ラムハイ」とのマリアージュを楽しんでみてください。
(取材・文●Tomoko)
●SHOP DATA
まるや 恵比寿横丁店
住:東京都渋谷区恵比寿1-7-4
TEL:03-5420-8506
営:17:00~23:00、土日は16:00~23:00