50代からは「ながら健康習慣」。家事こそいい運動のチャンスに
おうち時間が増え、以前より体を動かす機会が減ってしまっている人も多いのではないでしょうか。年齢を重ねると、いざ運動しよう! と思ってもなかなか体がついていかないことも…。今回は、自身もテレワークが増えたことに加え、50代になり体の不調をより感じるようになったという、整理収納コンサルタントの瀧本真奈美さんに、普段の暮らしの中で実践している健康のためのちょっとした習慣を教えてもらいました。
50代で始めた「ながら健康習慣」。正しい姿勢のコツとは
コロナ禍、改めて健康への意識が高まりました。加えて50代は、いろいろな体の変化が出てきて、未来への不安も感じ始める頃。ですが、今年は例年よりも寒い冬となったうえに、感染状況によって外出も制限せざるを得ません。おのずと体を動かす機会も減ってしまいます。
そこで、テレビを観ていても、食事中でも、リモートワーク中でもできる健康習慣を始めてみましたのでご紹介します。
●1.姿勢を少し変えるだけでも筋力トレーニングに
テレビを観るときや、こたつに入っているときなど、いちばん気が抜けたときに、姿勢はだらんとしがちです。背中は丸まり、首元から頭は前方に傾き、肩も全体的に前方に向かいがちに。
この状態はとても脱力していて、いちばん楽な姿勢ですが、逆に不健康な姿勢でもあり、様々な不調の原因になると言われています。
このところ私が気をつけているのが「首」です。リモートワークでどうしてもPC中心の生活になり、気づけば首や肩の不調が増えました。
意識するポイントはたった一つ。頸椎(首の骨)の突出している骨の部分を触り、その下の背骨とまっすぐになるように、ときどき意識して調整すること。首が正しく体幹上にあると、おのずと肩も開き、背筋全体もまっすぐになります。疲れる姿勢ではありますが、ながらトレーニングと考えています。
●2.家事は貴重な運動機会のひとつと考える
家の中にいると運動ができない。と考えがちですが、じつはいつもやっている家事は、やり方によってはかなりの運動量になります。
体調がいいときには、掃除ロボットだけに任せず自分で床を拭く、お風呂を少し丁寧に掃除してみる、服を片づけてリサイクルに出す。布団掃除機を丁寧にかけてみる。
つい「やらなきゃ」と思ってしまう家事も、自分の運動のため、健康のためと考えると一石二鳥になり、意味のあるものになります。
●3.手のひらサイズの健康グッズ
家の中に置く健康グッズと言えば、少し大きなサイズの健康マシンなどが思い浮かびますが、サイズが大きいと部屋を圧迫したり、置いている場所の掃除も難しくなり、部屋のすっきり感が得にくいもの。なので、私は片手で持てるサイズのものまでと決めています。
私が普段から使っているのが、手のひらサイズの青竹踏みのようなアイテム。
手のひらに乗るサイズで、とても小さいのに足裏のツボを程よく刺激してくれます。ころんとナチュラルな見た目は、部屋に出しっぱなしにしてもインテリアになじむのでその点でも気に入っています。
●4.日常動作の基盤となる筋肉を鍛える
立ったり座ったりの日常生活を送るために必要な筋肉が、将来の生活の質にも大きく影響すると言われています。(参考:厚生労働省 e-ヘルスネット)
そのため、家にいる時間でも少しずつ筋力トレーニングをすることを意識しています。手のひらサイズの健康グッズを使えば、ちょっとした時間にもトレーニングをすることが可能。
私は、先ほどのアイテムを反対側に向け、その上に乗っています。不安定な状態になり、自然にバランスを保つための筋肉を使うので、トレーニングにもなります。
運動しなきゃと考えると時間がない、できるスペースがないと思いがちですが、いつもの部屋で、いつもの時間の中で始められる「ながら健康習慣」は、コロナ禍の50代が無理なく続けるには最適だと思っています。家にいてもできることを。皆さんも是非「ながら健康習慣」を始めてみてください。