意外と手間がかかる家事ってありますよね。今回は食事の支度に関するちょっとの手間を最小限にするコツを、ライターで整理収納アドバイザーの三條凛花さんに教えてもらいました。

調味料を手軽なタイプに変えるだけでご飯支度が時短に!

1日の時間は変えられません。でも、自分の時間を増やす方法があります。それは「手間になる動きをなくすこと」!

家事をするときの意外な動きが時間泥棒になっています。動きを最小限にするテクニックはたくさんありますが、今回は、調味料や粉の「容器」を変えるだけで時短になるアイテムを紹介します。

●意外と手間になる家事がみそ汁づくり

ご飯支度の中には、さまざまな小さな手間が存在します。じつは、みそ汁をつくる工程もそのひとつ。みそは、日々の料理の中でもとくによく使う調味料。でも、みそを使うのには、たくさんの小さな動きが必要なのです。

沸かしたお湯にみそをとき入れて、あと片づけを終えるまでの動きに注目してみましょう。箇条書きで紹介します。長いので内容をじっくり読む必要はありません。工程数に着目して、ざっと眺めてみてください。小さな動きが多いことにきっと驚くはずです。

◆普通にみそをとき入れ、あと片づけするまでの動き

・みそを出す

・こし器やおたまなど必要な道具を準備する

・みそをすくう

・こし器に入れてお湯に溶かす

・こし器やスプーンを取り出す

・こし器やスプーンを洗う

・こし器やスプーンを拭く

・こし器やスプーンを戻す

・みそを戻す

全部で9個の動きがあります。これを「液体みそ」に変えるだけで、とても時短になりますよ。

●溶かさなくても使える「液体みそ」

液体みそを使うと、みそ汁づくりや料理の味つけをとても時短できます。

先ほど紹介した「みそ汁にみそを溶くときの動き」。全部で9個の動きが必要でしたが、液体みそにするとどうなるか、見てみましょう。

 

◆液体みそを溶き入れ、あと片づけするまでの動き

・液体みそを出す

・お湯に入れる

・液体みそを戻す

なんと、9個あった動きがたった3つで済むようになります。洗いものも減りましたね。

 

●「液体みそ」の活用シーン

液体みそはお値段が高めだったり、普段使っているみそと同じものがなかったりすることも。毎日使いに抵抗がある場合は、こんなシーンで活用できますよ。

・少人数のみそ汁をつくるとき

・みそ味の料理をつくるときに

 

自分だけや少量のみそ汁をさっとつくりたいときや、料理の味つけにも液体みそは手軽です。煮物をちょっとみそ味にしたいとき、マヨネーズなどに加えてみそソースをつくるときなど。その都度、冷蔵庫から出し、フタを開け、すくって、溶かしたり練ったりしてから冷蔵庫に戻すのと比べると、大きな時短になります。洗いものも不要です。

このように、便利なふり出すだけの調味料はほかにもたくさんあります。

●片手で使える便利な調味料を紹介

・水溶きいらずの片栗粉

スープや炒めものにとろみをつけたい。そのためには、片栗粉と水を用意して、溶いておく必要があります。でも、これをふり出すタイプの片栗粉にすると、溶く必要がありません。

・ふるタイプの小麦粉

魚や肉にふって焼いたり、ホワイトソースに使ったりと活用の幅が大きい小麦粉。小麦粉も袋のタイプのものは、その都度出してきて、フタを開け、スプーンですくい…といった手間があるものですが、これならワンアクションです。
こちらの商品も便利ですが、自宅にある小麦粉を100円ショップやインテリアショップなどの容器に詰め替えるのも一案です。

・チューブタイプの中華調味料

麻婆豆腐や麻婆ナス、麻婆春雨など、中華料理に欠かせない豆板醤や甜麺醤、オイスターソースや韓国風の味つけに役立つコチュジャン。こういったものは、瓶詰めで売られていることが多いですが、チューブタイプのものを選べばラクです。

・ふるタイプのカレーパウダー

カレー味の炒めものやスープ。どのようにつくっていますか? 缶で売られているカレー粉や、カレールウの余りを使うなど、いろいろな方法がありますが、このふり出すタイプのカレー粉はおすすめです。

さっと取りだして、塩コショウをふる感覚でかけるだけで味が決まります。

私たちの暮らしの中には、手間になってしまう小さな動きがたくさんあります。その動きに気づいて、解決に役立つアイテムを投入すると、いつもよりずっと早く家事が終わるようになり、自分の時間が生まれてきますよ。