音楽や動画配信、洋服、家具、食のサブスク(サブスクリクション)など、定額で便利なサービスがたくさんあります。しかし便利すぎるがゆえ、あれこれ契約してしまうと家計圧迫の原因にも。節約アドバイザーの丸山晴美さんが注意喚起をします。

 

便利なサブスクもどんどん無駄な出費に!注意したいこと

「サブスク」とは「サブスクリプション」の略で、最近よく耳にする言葉で、なにかしら利用している人も多いはずです。月額料金を払うことで、音楽や動画配信を視聴できたり、洋服やお花、最近ではパンやお菓子のサブスクも出てくるなど、多方面にわたっています。しかし、便利なこれらのサービス、日頃から気をつけておかないと、どんどん大きな出費になります。特に、家計診断をしていると無駄にサブスクにお金を使ってしまっている人が多いのです。

 

●ずるずる契約し続けていると無駄な出費に…

とても魅力的なサービスが多い一方、利用頻度が減ったり、契約しているのに利用しなくなっている場合はただの無駄遣いです。

たとえばこんなことはありませんか? 興味のあるコンテンツを観るためだけに契約してそのコンテンツが終了後もとりあえず契約を継続している、自粛生活や長期連休中に契約をしたものの徐々に視聴時間が減ってしまった、3か月の無料お試し期間が過ぎたまま、解約し忘れている…などです。

ほとんど利用していないのに利用料金を払い続けている、サービスのみならず、定期便タイプのサブスクも消費しきれないうちに次の商品が届いて在庫が増えてしまったりしている場合は解約を検討しなければ、毎月支払いが無駄に発生することになります。

たとえ月額が1000円のサービスでも、年間なら1万2000円です。契約数が増えるほど家計の負担にもなるので、すぐさま見直しが必須です。

 

●見直しタイミングを逃さず解約

最近あまり利用していない、定期的に送られてくるアイテムが負担になってきている…などサービス自体が生活の負担になっていると感じているなら、見直しのタイミングと言えるでしょう。

また、新年度は進級、進学、新生活など生活環境の変化に伴い、不要となるサービスが出てくるかも知れません。

●解約条件と解約方法を確認

まずは、現状の契約状況を書き出して把握してみてください。解約したいサブスクの解約条件と解約方法を確認しましょう。例えば、家具や家電のように、期間を決めて契約をしたサブスクは、期間満了前に解約をすると利用期間に応じた解約手数料がかかることがあります。他には3か月の無料期間終了後5か月間は解約できない契約条件の場合はその期間を超えているかチェックしましょう。

解約方法は、解約をしたい「サービス名+解約」でネット検索すると出てきます。解約方法は事業者によって異なりますが、事業者のホームページもしくは電話で解約できる場合がほとんどです。ホームページ上で手続きができると解約もスムーズですが、電話の場合はつながりにくいこともあり、なかなか解約ができないことがあります。また、0120から始まるフリーダイヤルは、通話料がかかりませんが、0570から始まるナビダイヤルは、所定の通話料がかかります。携帯電話の「カケホーダイプラン」や「5分通話料無料オプション」といった無料通話プランに加入していた場合でも、通話料金がかかるため注意が必要です。

とは言え、利用せずに放置をしている方が無駄になるので、面倒でも解約手続きに進みましょう。その際、会員番号など必要になる情報もあるため、会員番号、契約時の電話番号、住所といった情報はメモしておくとスムーズです。

人気のサブスクも、加入し過ぎれば固定費を圧迫する原因にもなります。解約すれば、その分を貯蓄に振り替えることもできます。また、サブスク以外にも年会費や月会費を支払っているもので、解約できるものがないかクレジットカードや口座引き落とし履歴などを常にチェックすることが、もっとも効果的な節約方法になります。