Xiaomが新しいバッテリー技術を発表。同サイズで10%容量アップ
Xiaomiは12月10日、Weibo上で「バッテリー技術のブレイクスルー」だとする新技術を発表しました。同じサイズのバッテリーと比べて容量が10%アップするとのこと。また、制御基板を含めたパッケージ技術も新しくなり、バッテリーに対して90°に立てた状態で配置可能に。これにより、バッテリーモジュールがよりコンパクトになるとしています。
リチウムイオンバッテリーの負極にシリコンを利用することで、より多くのエネルギーを蓄えられることは以前から知られており、すでに実用化もされていますが、その効率化については各社研究を重ねているところです。Xiaomiによると、新技術では負極のシリコン素材含有量を従来のスマートフォン向けバッテリーの3倍に増やすことに成功したとしています。
加えて、制御基板をバッテリーセルに対して90度立てることで、バッテリー全体の高さを大幅に低減し、バッテリースペースを有効活用できるようになったともしています。
このほか、独自のパワーメーターチップを搭載し、バッテリーの状態をローカルに監視。ユーザーの利用方法なども学習し、長時間のフル充電や高温による劣化を避けることで、バッテリーの寿命を延ばします。軽薄で長寿命、そしてスマートコアがXiaomiの新世代バッテリーテクノロジーだとしています。
この新しいバッテリーは、2022年下半期に量産を開始するとのことで、製品に搭載されるのはまだしばらく先になりそうです。最近は100W超での急速充電が話題になりますが、急速充電はそれだけで発熱も多くバッテリー寿命の心配もあります。サステナビリティということを考えると、今後は、大容量化や長寿命化に焦点が移っていくのかもしれません。
Source: Weibo