CBS MarketWatchによると、26日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の8月物は、イランの核問題などをめぐる原油の産出減が依然懸念されていることから需給逼迫(ひっぱく)懸念が高まって買われ、前週末比93セント高の1バレル=71.80ドルと4日連続で続伸した。

  豪雨で流出した原油を取り除くため米ルイジアナ州のカルカシュー水路が先週閉鎖されたことを受け、周辺の精製所が減産を余儀なくされたことも買い要因となった。一方イラクのフセイン・シャリスタニ石油相が25日、同国の原油生産が日量250万バレルを超え、フセイン政権崩壊後で最高の水準に達したことを明らかにしたが、材料視されなかった。

  ガソリン先物は同5.12セント高の1ガロン=2.1788ドルに5日続伸、暖房油も同1.63セント高の1ガロン=1.9789ドルに反発した。天然ガスは、同25.7セント(4.1%)安の100万Btu=5.969ドルとなり、2005年1月以来の安値で引けた。【了】