AFX通信によると、医薬・日用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)による、製薬大手ファイザーの市販薬部門の買収が、合意に近づいている。米紙ニューヨーク・タイムズが25日夕、関係者の証言としてウエブ上で報じたもので、26日にも正式発表されるとしている。買収総額は160億ドル(約1兆8620億円)以上となる見込み。

  口腔洗浄薬「リステリン」などを発売している同部門の2005年の売上高は、ファイザー全体の総売上高520億ドル(約6兆0500億円)の8%足らずにとどまる39億ドル(約4540億円)だが、前年同期比では10%増となっている。営業利益では全体の4%にあたる6億7000万ドルだった。ファイザーは同部門の売却で中核事業に集中するほか、投資家向けの株価対策とみられている。  【了】