今年度の「卓越した技能者」、「現代の名工」に全国で150人、栃木県内からは6人が選ばれました。

そのうち接客サービス部門で受賞を果たした宇都宮市内のホテルで料飲支配人を務める伊藤邦夫さんにお話しを伺いました。

「現代の名工」に選ばれたのは宇都宮東武ホテルグランデでレストランや宴会サービスを統括する伊藤邦夫料飲支配人です。

伊藤さんが最初にレストランサービスに携わったのは高校時代のアルバイト。

「ありがとう」や「ごちそうさま」と言って、お客様が笑顔になってくれることに魅力を感じ都内や県内のホテルなどで活躍、40年近く接客サービス一筋です。

シニアソムリエや1級レストランサービス技能士など食のサービスに関する23種類の資格を持ち、幅広い知識と高い技能で接客にあたります。

仕事をする上で最も大切にしていることはどのくらいの間合い、距離感で接客すればいいのか、このことを常に考えているそうです。

一方で、後進の育成にも力を入れていて技能の日本一を決める技能五輪では伊藤さんが指導した2人が金賞に輝きました。

コロナ禍でマスク越しの接客となり、表情が読み取りにくいなど時代の変化への対応が求められる中、業界全体の地位の向上や自身も含めたスタッフのレベルアップが今後の目標だと話しています。