知人女性を殺害し現金を奪ったなどとして強盗殺人などの罪に問われている鍼灸師の男の裁判員裁判で、検察は男に対し無期懲役を求刑しました。

起訴状などによりますと鍼灸師の森岡俊文被告(60)は去年3月、借金およそ2300万円の返済を免れるようと山崎好恵さん(当時64歳)を殺害し現金およそ7100万円を奪ったうえ、遺体を切断し廿日市市の山中に埋めた強盗殺人などの罪に問われています。

18日の裁判で、検察側は「身勝手かつ利欲的な動機に基づき、被害者の信頼を裏切る犯行。一定の計画性のもと、強固な殺意に基づいた犯行である」などとして森岡被告に対し無期懲役を求刑しました。

一方、弁護側は「睡眠薬や飲酒の影響で善悪を理解する能力や行動する能力が一定程度減退していた。罪を反省し、なぜしたのか悔やみ続けている」などとして有期刑の懲役25年が相当と主張しました。

判決は24日に言い渡される予定です。