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兄弟お笑いコンビ「千原兄弟」の兄・千原せいじさんが、Uber Eats(ウーバーイーツ)で「まぐろ丼」を注文したところ、メニュー写真と「全然ちゃう感じのやつきた」と11月8日、自身のインスタグラムに投稿しています。

せいじさんは、「小僧寿し代田店」と、寿司チェーン店の店名(東京都)をハッシュタグに入れたうえで、ウーバーイーツ上に表示されるメニュー写真と、実際に届いた品物の写真を比較して投稿しました。

弁護士ドットコムニュースは11月15日、小僧寿し(本社・東京都中央区)に事実確認をしたところ、誤った商品を届けたことを認めたうえで、せいじさんに返金対応や謝罪するとしました。

せいじさんが注文した店舗では、「まぐろ丼」と「マグロ丼」というそれぞれ全く別物の商品を販売していたのです。

●せいじさん「捨てる」「何されてるかわからんし」

せいじさんがインスタに投稿したメニュー写真では、まぐろの刺身4切れと、ネギトロ、玉子焼きも入っているのですが、せいじさんの元に届けられたという商品にはまぐろ5切れしか入っていません。

せいじさんは、インスタの利用者からの質問に答えるかたちで「捨てる」「何されてるかわからんし」としており、食べずに廃棄したようです。投稿には「クレームつけていいレベルです」「これは、、アウトよね」などのコメントが寄せられています。

●編集部員が注文してみた

ねぎとろやたまごとのハーモニーを味わおうと注文したのに、まぐろ一点では確かにガッカリします。弁護士ドットコムニュース編集部でも15日、検証してみることにしました。

ウーバーイーツで小僧寿しのメニューを検索したところ、せいじさんが投稿した写真と同じ商品は、「まぐろ丼」という商品名ではなく、「まぐろ・ねぎまぐろ丼」(1200円)という異なる商品名がついていました。

せいじさんが利用した店舗は配達対象外だったため、小僧寿しの別店舗で「まぐろ・ねぎまぐろ丼」をウーバーで頼んでみました。

届いた商品をあけて、びっくり。メニュー写真とほぼ変わらない「まぐろ・ねぎまぐろ丼」が届いたのです。

「Uberに限らず出前のメニュー写真と実物が違うことはよくありますけど、このまぐろ丼はメニュー写真と変わりがなかったです。まぐろの赤身は解凍したての水っぽさが気になりますが、満足感はあります」(注文した編集部員)

ということは、せいじさんが勘違いして別商品を頼んでしまったのか、あるいは店員さんが間違えて届けてしまったのか…。人間がやることですから、どちらの可能性もありそうです。

そこで、小僧寿しに確認してみることにしました。

小僧寿しは「間違えた商品を届けていた」と謝罪、返金も

株式会社小僧寿しは同日中に、事実確認をおこなったうえ、「間違えた商品を届けておりました。せいじさんが言うように、メニュー写真と違うものが届けられていました」と回答しました。

実は、せいじさんが注文した店舗では、1拠点で、「小僧寿し」と「海鮮丼小僧寿し」の2つのブランドを展開しているといいます。

ウーバーイーツにも両方のページが存在します。せいじさんが注文した時点で、「小僧寿し」では「まぐろ丼」(1200円)、「海鮮丼小僧寿し」では「マグロ丼」(980円)の表記の商品がありました。

「製造間違いにより、『海鮮丼小僧寿し』のマグロ丼をお届けした結果となっておりました。本来は、『小僧寿し』のまぐろ丼(玉子とねぎとろが入ったもの)を、お届けしないといけませんでした」(同社)

せいじさんのインスタ投稿のメニュー写真には、「まぐろ丼」と書かれてあります。その商品が今では、「まぐろ・ねぎまぐろ丼」に名称変更されています。再発防止のために、変更したそうです。

まとめると、せいじさんは、「小僧寿し」の「まぐろ・ねぎまぐろ丼(現在の名称)」(1200円)を注文したのに、実際に届いたのは「海鮮小僧寿し」の「マグロ丼」(980円)だったということになります。

980円の品物に、1200円を支払ったということですから、差額を返金する必要もありそうです。

同社では「謝罪・返金対応含め、きちんと対応するよう予定しております」としました。