宇都宮市にある帝京大学の学生がおよそ10年かけて開発した小型の人工衛星が9日、鹿児島県で打ち上げられたロケットに乗って無事に宇宙に飛び立ちました。

帝京大学では10年ほど前から人工衛星の開発に取り組んでいます。

今回は地元企業から提供を受けた部品を使うなどして直径50センチほどの小型の人工衛星を開発しました。

愛称「おおるり」と名付けられたこの人工衛星は宇宙空間での微生物の観察や実験を行うのが目的で、9日は開発に携わった帝京大学の学生や関係者が大学の教室で人工衛星を載せたロケット「イプシロン」5号機が打ち上げられる様子を見守りました。

これまで打ち上げが3回に渡って延期されたこともあり、学生たちは初めは緊張した面持ちでしたが、午前11時に人工衛星がロケットから分離して予定の軌道に乗ったことがわかるとほっとした表情で打ち上げ成功を喜んでいました。

帝京大学の衛星は3年間、軌道上を周回する予定で、大学ではその間、新入生に引継ぎをしながら実験を継続していきます。