インテルCEO、チェルシーに移籍したルカクに言及「給料を倍にするために出て行った」

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 インテルのジュゼッペ・マロッタCEOはイタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』のインタビューで、クラブの財政状況や今夏チェルシーに移籍したベルギー代表FWロメル・ルカクについて言及した。

 現在28歳のルカクは2019年8月にマンチェスター・Uからインテルに移籍し、公式戦通算95試合の出場で64ゴール16アシストを記録。昨シーズンのセリエAではリーグ2位の24ゴールとリーグ1位タイの11アシストを記録し、11シーズンぶり19回目のスクデット獲得に貢献したが、今夏同クラブを退団し1億1500万ユーロ(約150億円)の移籍金でチェルシーへと復帰した。

 ルカクが当初残留を示唆するコメントをだしていながら移籍したことでファンは反発。またその矛先はクラブにも向いたが、マロッタ会長は新型コロナウイルスの影響でクラブに財政的な猶予がなかったと主張。後釜として獲得したボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコとも比較しつつ次のように語った。

「ルカクは1億1500万ユーロで売られ、我々はジェコをフリーで獲得した。ピッチの上では二人に大きな差はない。ルカクは給料を倍にするために出て行ったが、イタリアではこのような数字はありえない。今日我々は重要な投資をすることができない。7500万ユーロ(約100億円)をつぎ込んでルカクと契約することは許されないんだ。緊縮財政で、明確な投資が必要だ」

 また、昨シーズンルカクとともに大暴れしスクデット獲得に貢献したラウタロ・マルティネスらについてもコメント。契約延長交渉のヒントを落としている。

「(イタリア代表MFニコロ)バレッラとラウタロは契約延長が近い。給料を上げてサインするだろう。(クロアチア代表MFマルセロ)ブロゾヴィッチの契約は満了を迎えようとしている。もう少し時間がかかるだろうが、自信はあるよ」