ホンモノかと思った... 千疋屋総本店で「牛革製メロン皮」が配られているらしい
ケーキを買ったら「すごいぶっ飛んでる」粗品をもらった――。
そんな投稿がツイッターで話題となっている。
いったいどんなものをもらったのか。実際の画像がこちらだ。
これは2021年10月13日にツイッターユーザーのC(@C_tokyovirus)さんが投稿した画像。
Cさんは、
「昨日、ケーキ買いに千疋屋寄ったら『フェアの特典のコースターです』ってこれくれたんだけど、説明書きに『本物のメロンから型を取って作った牛皮の粗品』って書いてあって、すごいぶっ飛んでんなと思ったのでとても気に入っている」
とコメントを添えている。
本物のメロンの皮......かと思いきや、そっくりのコースター。しかも、牛革製だという。確かにこれは、豪華すぎて「ぶっ飛んで」いる。
「高品質なのに粗品」
14日、Jタウンネット記者の取材に応じた投稿者のCさんによると、この「粗品」を渡されたのは、日本橋三井タワー内にある「千疋屋総本店 日本橋本店」。
「最初見た瞬間は『え...コースターって言ったよな?え...メロンの皮...?』と思いました。
紙製を想定してパッケージを裏返したところ説明書きが入っており、ツイートに記載したようにメロンから型を取って作った牛革の粗品と書かれていて、『コースターが牛革!?粗品!?』とビックリしつつ思わず笑ってしまいました。可愛く、高品質なのに『粗品』という表現に面白さも感じる素敵な特典だなととても気に入っています」(Cさん)
このメロンコースターに対し、ツイッターではこんな声が上がっている。
「めっちゃ欲しい」
「さすが千疋屋さん」
「よく読まないと、本物のメロン皮かと思ってしまうほど、そっくり」
「とても本格的な粗品ですね!」
そこで、記者は15日、「日本橋 千疋屋総本店」(東京都中央区)を取材し、営業の担当者にフェアの詳細を聞いた。
千疋屋総本店が扱うマスクメロンは、静岡県産の「クラウンメロン」。徹底した品質管理と栽培技術の下で実ったマスクメロンの中でも、厳しい検査基準に合格したものだけが「クラウンメロン」を名乗ることができる。
このクラウンメロンの栽培開始100周年を記念し、千疋屋総本店では21年10月1日〜31日の期間に「静岡県クラウンメロン100周年記念 マスクメロンフェア」を開催。フルーツパーラーでは限定のプレート、スイーツを販売する店舗では限定の生洋菓子を販売している。
話題の「牛革で出来たメロンの皮のコースター」は、日本橋本店限定の粗品。担当者によると
「クラウンメロンアニバーサリープレートやクラウンメロンパルフェといったフェア限定商品をはじめ、通年アイテムのメロン杏仁やメロンシャーベッド等のメロンアイテムを、日本橋本店(1階メインストア・2階フルーツパーラー)でご購入いただいた方にお渡しさせていただいております」
とのことで、購入の金額を問わずもらえるという。
しかし、話題となったこともあってか、取材当時はすでに「結構枚数が減ってきています」。フェア自体は31日まで実施しているが、
「現在、追加予定はございませんのでなくなり次第、終了とさせていただく場合がございます」
としていた。
クラウンメロンコースターを買える場所があった!
クラウンメロンのコースターを作ったのは、フルーツを模した革小物を制作・販売している「EARL'S FAVOURITE(アールスフェボリット)」(千代田区)だ。記者は15日、代表取締役の大澤慶久さんに、コースターについて詳しい話を聞いた。
千疋屋総本店・日本橋本店で配布されているコースターは、以前からアールスフェボリットと関わりのあった「静岡県温室農業協同組合クラウンメロン支所」から栽培100周年の記念品として依頼されて制作したもの。
どんなところにこだわって「クラウンメロン」を表現したのだろう。
「一番は色味ですね。メロンっていうのは、本来は中の果肉が美味しそうなものですが、皮だけでも美味しそうに見えるように本物よりも少し明るい色にしています。また、硬さなんかにもこだわっていて、手触りも本物のメロンに近いんじゃないかと思います」(大澤さん)
革小物を制作する際に参考にしたのは、クラウンメロンの中でも最高級のもの。時には、「本物のメロンよりもメロンっぽい」と言われることもある、と大澤さんは語る。
このコースターは、同社の直営店である「アールスフェボリット秋葉原本店」(千代田区)の店頭で販売されている。また、オンラインショップでは通常のラインアップの中には入っていないが、注文があれば販売を受けつけているという。
最高級のクラウンメロンを食卓に並べたい......。そんな人にはぴったりのコースターかも?