バーチャル渋谷でハロウィーン！ KDDIがコロナ禍に仕掛ける新たなエンターテインメントの成熟と可能性を探る
KDDIは12日、オンラインにて「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2021」発表会を開催しました。
渋谷区公認の配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」において、「バーチャル渋谷 au 5G ハロウィーンフェス 2021 〜 FUN FOR GOOD 〜」を2021年10月16日から2021年10月31日まで開催します。
コロナ禍によってリアルスペース（現実の街）を利用したお祭りや大規模なイベントの開催が事実上不可能となり、1年半ほどが経ちました。
渋谷区では昨年も街でのハロウィーンイベントを自粛し、バーチャルスペースを活用したハロウィーンイベントを開催しましたが、今回はその第2回目の開催となります。
本イベントではスマートフォンで手軽に自分のアバター（バーチャル空間を動き回る自分のキャラクター）を作れる「AVATARIUM」アプリによってアバターを作成し、
そのアバターでバーチャル渋谷を散策しながらイベントを楽しめる仕様となっています。
どこにいても手元のスマホから簡単に参加できるのが最大のメリットだ
AVATARIUMでは本イベント開催に合わせ、期間限定で「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア」（SAO）や「名探偵コナン」とコラボレーション。
・アスナ（SAO）
・キリト（SAO）
・江戸川コナン（名探偵コナン）
・毛利蘭（名探偵コナン）
・安室透（名探偵コナン）
・犯沢さん（名探偵コナン）
これらのキャラクターの衣装をまとった自分だけのコラボアバターを生成し、バーチャル渋谷でイベントを楽しめます。
また、SAOや名探偵コナンとのコラボコンテンツとしてスペシャルトークショーも用意されます。
・劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 星なき夜のアリア VIRTUAL MEETING
10月16日（土）18：00〜21：30
・コミックス 100巻突破記念 江戸川コナン×安室透 スペシャルトーク in バーチャル渋谷
10月30日（土）19：30〜
このほか、音楽ライブや脱出ゲーム、バーチャルゲームセンターなど各種アトラクションが連日開催されます。
どれから楽しもうか迷うほどイベントが目白押し！
単なる視聴型イベントではなく、参加者がバーチャル空間を歩き回って楽しめるイベントを多数用意
●5Gスマホでいつでもどこでもハロウィーン！
本イベントは、KDDIが一般財団法人渋谷区観光協会や一般社団法人渋谷未来デザインなどとともに行っている、
「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」によって生まれました。
KDDIはコロナ禍以前から、5G通信の活用方法として都市や街を巻き込んだ大規模イベントを想定していました。
渋谷での共同事業は2020年初頭から始まっており、当初より5G通信の高速大容量・多接続という特性を活かしたバーチャル空間と現実空間の融合をテーマとしてきたのです。
しかしその直後にコロナ禍が日本を襲い、以後現在に至るまでリアルスペースを活かしたイベントは事実上不可能となってしまいます。
2020年1月のプロジェクト発表会見
そこで生まれたのがバーチャル渋谷でのオンラインイベントです。
コロナ禍によって人々が外出の機会を失ってしまったからこそ、人々が集い楽しめる空間をネット上に作り、通信技術の新たな活用法として模索をはじめました。
そしてこの試みは着実にノウハウを積み、今年の第2回開催へと繋がりました。
昨年の開催では述べ40万人もの人々がバーチャルイベントを楽しみ、新しいエンターテインメントの形として成功へと導きました。
とくに大きな成果だったのは、渋谷区が毎年ハロウィーンイベントで頭を悩ませていた街の混雑やゴミ問題、そして騒音問題などを解消できたことです。
これまでの渋谷区でのハロウィーンイベントは「ただ渋谷の街に集まって騒ぐ」（公式コメント）という状況であったため、住人への環境負担や交通網の混雑など、さまざまな問題を引き起こしていました。
バーチャル空間であればそういった問題は一切起こらず、しかも全国どこにいても快適にイベントを楽しむことができます。
バーチャル空間だからこそ、どこからでも自由に参加できる！
KDDIの5Gエリアは首都圏や東名阪地域を中心に、現在は「鉄道路線5G化」を掲げてエリア展開を進めています。
本イベントは4G回線や自宅の光回線などからのWi-Fi接続でも楽しめますが、今後5Gエリアが広がるほどに、全国どこからでもこういったバーチャルイベントをより快適に楽しめるようになるでしょう。
2022年春以降のKDDIの5Gエリア予定図。濃いオレンジ色の部分が5G NR化エリア
コロナ禍によって多くのリアルイベントが中止となった2年間でしたが、この2年で培われたオンライン技術やそのノウハウは、間違いなく私たちの生活をさらに快適で楽しい方向へと導いてくれるものと信じています。
みなさんもぜひバーチャル渋谷へアクセスして、ハロウィーンイベントを楽しんでみてください。
執筆 秋吉 健
