シャン・チーの今後がますます楽しみに!
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 映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(全国公開中)に挿入されたポストクレジットシーンの狙いと重要性ついて、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギが、アジア各国メディア向けのプレスデーで説明した。(以下、ポストクレジットシーンのネタバレを含みます)

 『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は、犯罪組織テン・リングスで過酷な訓練を耐え抜いた過去を持つシャン・チー(シム・リウ)を主人公とする、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作アクション。組織を束ね、世界の支配を目論む父シュー・ウェンウー(トニー・レオン)に立ち向かうべく、シャン・チーは封印していた最強の力を解放する。

 神秘の都ター・ローでの激闘を終えたシャン・チーと親友ケイティ(オークワフィナ)は本編ラスト、ナイトクラブの闘技場で見かけた魔術師ウォン(ベネディクト・ウォン)に呼び出される。ポストクレジットシーンではその後のやり取りが描かれ、シャン・チーが父から継承した武器(テン・リングス)が謎のシグナルを発信していることが判明。ホログラムを通じてその様子を分析していたのは、ブルース・バナー博士/ハルク、キャプテン・マーベルというアベンジャーズのヒーローたちだった。

 アベンジャーズ再始動を期待させるかのようなポストクレジットシーン。ファイギは「私たちとデスティン(・ダニエル・クレットン監督)にとって、シムが『シャン・チー』のキャラクターとしてもっと大きなMCUの世界に足を踏み入れるのを、何らかの形で見せることが重要だった」と先輩ヒーローを登場させた狙いを明かす。

 ファイギはまた、同シーンがMCU1作目『アイアンマン』に挿入されたポストクレジットシーンの現代バージョンであると説明する。「みなさんは『アイアンマン』1作目の最後で、トニー・スタークの自宅にニック・フューリーが立っていたのを覚えているかもしれない。そして、ニック・フューリーは言うんだ。『君だけがヒーローと思うか? 自分がより大きな世界の一部になったと知らないんだ』とね。これは私たちにとって現代のバージョンなんだ」

 「マーベル・シネマティック・ユニバースのキャラクターたちは、いつもお互いにつながっている」と強調したファイギは、「シャン・チーがもっと大きなユニバースに入っていくのを有名な誰かが歓迎するのは、素晴らしいものになると思ったんだ」と自信たっぷりに話していた。(編集部・倉本拓弥)