夏は汗でかゆくなる・・・対策は?
気温が上がるにつれて、汗の分泌量も増えます。汗をかくと不快に感じるだけでなく、肌がかゆくなったり、赤いブツブツができたりしてしまうことも。
今回は、汗をかくと肌がかゆくなる原因と対策法についてご紹介します。
【関連記事】夏に起こりやすい!?皮膚トラブルの対処法
汗をかくとかゆくなるのはなぜ?
汗をかくことで起こる皮膚トラブルの代表的なものが「あせも」と「汗かぶれ」です。それぞれの原因についてみていきましょう。
●汗管が詰まることで起こる「あせも」
よく知られている「あせも」は、たくさん汗をかいた後に汗管(汗を排出する管)が一時的に詰まり、皮膚の中に汗がたまることで生じるトラブルです。かゆみや赤いブツブツなどの炎症を起こします。
●肌そのものに原因がある「汗かぶれ」
身体から排出された汗には、ごく微量の塩分やアンモニアが含まれています。これらが肌を刺激して、ピリピリ・チクチクとしたかゆみや痛みが出たものが「汗かぶれ(汗あれ)」です。
健康な肌にはもともと、外部刺激から肌を守るバリア機能が備わっています。しかし、乾燥や紫外線によるダメージなどによって肌のバリア機能が低下していると、ちょっとした刺激にも敏感に反応してしまい、汗かぶれを生じやすくなります。
汗によるかゆみの対処法
●皮膚を清潔に保つ
汗をかいたときは、こまめに拭き取ったり、ぬるめのシャワーで流したり、皮膚を清潔に保ちましょう。その際、肌をゴシゴシこするのは禁物です。
●適度な保湿をする
シャワーや入浴後は肌が乾燥しやすくなっています。皮膚のバリア機能を高めるためにも、保湿効果のあるローションやクリームなどを塗って、肌にうるおいを与えましょう。
●かゆみを放っておかない
かゆみを我慢できずにかいてしまうと、かゆみ物質のヒスタミンが放出されて、ますますかゆみが強くなる負のスパイラルに陥りがちです。
かゆいときは、市販のかゆみ止めを使いましょう。また、保冷剤などで冷やすと、かゆみが和らぎます。それでもかゆみが長引くようであれば皮膚科を受診してください。
【参考】
「汗をかくと肌がかゆい!かゆみが起こる原因と対処方法」.医肌研究所|医師監修の肌ケア情報サイト
https://medical.shiseido.co.jp/ihada-lab/article/ih34.html(参照 2021-06-22)
「大人の夏の肌荒れは「あせも」じゃないかも… 放置すると危険な「汗あれ」とは?」.Oggi.jp
https://oggi.jp/193123(参照 2021-06-22)
「汗でカユい!それ、「あせも」だけではない?原因と対策は」.田辺三菱製薬
https://hc.mt-pharma.co.jp/hifunokoto/solution/114(参照 2021-06-22)
「文:けんこうフィットNEWS 」
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。