堀米雄斗(写真:AFP/アフロ)

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東京五輪で新競技として追加された「スケートボード」。
"ストリート"では堀米雄斗西矢椛が金メダルを獲得したことでも話題となりました。
"パーク"の決勝を控える今、独自の色を持つスケボーカルチャーやパークの見どころについてまとめてみました!


1:ライバル=敵ではない? 独自のカルチャー

銀メダルのライッサ・レアウ(左)と西矢椛(写真:getty)


自己表現の色合いが強いスケートボードは、競技ではあっても「ライバル=敵」ではないそう。ストリートの決勝でもお互いの技の成功を喜んだり失敗を悔しがる様子が見られました。ゆるい解説で一躍有名になった瀬尻稜も、スケートボードの競技大会が始まったのは最近であり、みんなで楽しむお祭りのような感じと表現しています。
競い合いながらも認め合うカルチャーがあるスポーツなんですね。



2:20代はもう「中堅」他競技に比べ若い現役層

13歳の西矢椛(左)と16歳の中山楓奈(写真:getty)

2010年代からキッズスケーターが増えていて、みな5〜6歳ぐらいから始めているそう。そのころに始めた子どもたちがちょうど今活躍していることになります。

堀米雄斗や西村碧莉は父親の影響で始めており、その父親世代が学生のころ(90年代)にはスケボーブームがありました。そんな土台もあるからか、親世代の認知度も変わり親子で楽しめるスポーツになっていったことも大きいようです。

そして何より着地により体に負担がかかるため、体重が軽いキッズ世代の方が有利な面もあるそうです。

3:日本選手が強い背景に「ゴン攻め」瀬尻稜の活躍

2018年ムラサキ湘南OPでの瀬尻稜(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

日本人プロスケーターの先駆者ともいえる瀬尻稜が2013年にはワールドカップで日本人初優勝、2015年には世界最大級のストリートコンテストである「STREET LEAGUE」に日本人初の出場を果たしています。
2010年代の瀬尻の活躍が世界挑戦の道を確立していったことも大きそうです。

そして今回の五輪代表選手にはムラサキスポーツの所属や契約選手が多く、堀米雄斗・白井空良・西矢椛・中山楓奈・西村碧莉、そして瀬尻稜もその中に含まれています。
強い選手が1つに集まることで交流や切磋琢磨が生まれやすいのかもしれません。



続いて、パーク競技の見どころや注目選手を紹介します。