スーパーのうなぎが専門店レベルに!簡単5ステップをマニアが伝授
スーパーのうなぎは、もっとおいしくなる!
土用の丑の日が近づくと、スーパーの売り場にはうなぎの蒲焼きがズラリ。ちょっと奮発して買ってみたけれど、臭みがあったり、べちゃっとして皮が硬かったりした経験はありませんか?
そんなうなぎでも、なんと5つのステップで、専門店で食べるようなおいしさになるんです。驚きの技を教えてくれたのは、うなぎマニアとしてメディアで活躍する高城久さん。
「多くの人がうなぎを食べる、土用の丑の日。スーパーで買える手頃なうなぎでも、どうせならおいしく食べたいですよね。私がいろいろ試して見つけた、誰でも実践できる技で、お店レベルにまで格上げできますよ!」
スーパーのうなぎをお店レベルに!覚えておきたい5ステップ
1. おいしいうなぎは側面で見分ける
おいしいうなぎを楽しむには、そもそもの見分けが肝心!
うなぎを選ぶとき、からだの真ん中が盛り上がった肉厚なもの(写真上・上)に目がいきがち。ですが実は、平べったい形をしたもの(同下)のほうがおいしいんです。
スーパーのうなぎは、同じ火力で一律に焼かれています。そのため、皮が硬いものは焼くと皮が縮み、側面からみると波打っているように見えます。側面をじっくり見て、皮と身が平らになっているものを選びましょう。
2. 水洗いしてタレを洗い流す
買ってきた蒲焼き、そのままレンジで温めていませんか?おいしく食べるには、うなぎを水道水で洗うのが鉄則。パックから出したうなぎを、身が崩れないよう気をつけながら両面洗いましょう。
スーパーのうなぎは冷凍されて流通するため、粘度の高いタレでコーティングされています。このタレを洗い流すことで、うなぎの味わいをストレートに感じられるようになるのです。
3. 付属のタレを、ハケを使って塗る
タレを洗い流したうなぎに、付属のタレを塗ります。この際のコツは、ハケを使うこと。
100円ショップや雑貨店などで売っているハケで、タレをまんべんなく塗っていきます。ハケを使うと、細かいところにまでタレを染み込ませることができるんです。
付属のタレでは量が足りない場合、手作りしてみてはいかが?高木さんおすすめの配合は、しょうゆ、みりん、砂糖が5:5:2。砂糖はザラメや三温糖にすると、コクが出ます。
「手作りしたタレにも、付属のタレをプラスしましょう。うなぎのエキスが入っているので、より深い味わいに仕上がります」と高城さん。
4. アルミホイルにのせて、オーブントースターで焼く
オーブントースターを使えば、均一に焼くことができます。身がくっつかないよう、くしゃくしゃにしたアルミホイルに、皮目を下にしてうなぎを置きます。
関東風にふんわりさせたいとき(写真左)は2〜3分、関西風にこんがりさせたいとき(同右)は4〜5分焼くのがおすすめ。
「うなぎの大きさによって時間は多少変わるので、様子を確かめながら焼いていきましょう」と高城さん。
5. 薬味で、うなぎをさらにおいしく
焼きたてのうなぎを白いご飯にのせれば、うな丼のできあがり。このままでも十分おいしいのですが、さらに“おうちうな丼”を楽しむための薬味をふたつ紹介します。
まずは、うなぎに欠かせない山椒。おすすめは「GABAN(ギャバン)」の山椒パウダーです。
ほどよい香りで、うなぎの味を引き立ててくれます。ポイントは、この山椒をうなぎの上ではなく、うなぎとご飯の間に振りかけること。うなぎの風味を損なわずに楽しむことができます。
もうひとつは、わさび。清涼感のある辛さが味変となり、うなぎをさっぱりといただけます。
「うなぎの匂いが気になるときは、山椒よりわさびの方がおすすめです」と高城さん。
専門店のようなうなぎで、土用の丑の日を楽しもう
高城さんの技は、うなぎを食べ終えてからも。
「うなぎを食べ終えてしまったら、『うなぎタレ卵ご飯』にするのがおすすめ!うなぎをのせていたご飯にタレを回しかけて卵を落とし、山椒を散らせば完成。うなぎの余韻に浸れますよ」
目からウロコの技で、スーパーのうなぎがお店レベルに。焼き時間やタレの付け方で、自分好みにアレンジできるのもうれしいですね。土用の丑の日は、家族そろって絶品うなぎをご堪能あれ。
取材・文・撮影:小田中 雅子