仏紙選出！東京オリンピックで「注目すべき飛び級選手」7名
通常オリンピックはU-23、今回は延期されたためにU-24のカテゴリで行われる。24歳以下であれば今回は登録することが可能だ。
しかしながらもちろん、それ以下の年齢でチームに選出される選手も。今回は『L'Equipe』から「東京オリンピックのサッカーで注目すべきヤングスター」を紹介する。
アントニー
代表：ブラジル
サンパウロで育てられたウインガーは、すでにヨーロッパで輝きを放っている。昨年アヤックスへと加入した彼はエールディビジへの適応に何の問題も抱えることはなかった。
32試合で9ゴール8アシストという素晴らしい結果を残した彼は同胞のダヴィド・ネレスからポジションを奪い取り、サイドから攻撃の起爆装置となっている。ドイツ戦でも大勝に貢献しており、そのスピードとドリブルは一見の価値がある。
ブライアン・ヒル
代表：スペイン
スペイン代表ではもちろんバルセロナの新星ペドリが注目だが、このブライアン・ヒルも目を離してはいけない存在のひとり。セビージャからエイバルへと貸し出されていた彼は昨季4ゴール4アシストと爆発し、フル代表にも選ばれた。
スピードがあり、機敏で、優れたクロッサーでもある。もちろんダニ・オルモとの競争は激しいはずだが、逆に言えばこのスペインの左サイドはどちらが出ても期待感がすさまじい。
ティアゴ・アルマダ
代表：アルゼンチン
あと数年でリオネル・メッシを送り出さなければならないアルゼンチン。その後継者として目されている選手の一人がティアゴ・アルマダだ。現代的な10番として注目される20歳は、すでにベレス・サルスフィエルドで20ゴール7アシストを記録してきた。
周囲のコンビネーションを生かすことも、自らゴールを狙っていくこともできる。東京オリンピックにおけるアルゼンチン代表のなかで最大の魅力であり、最大の脅威になるはずだ。
久保建英
代表：日本
最高のポテンシャルを持つ選手として長い間評価されてきた久保建英は、この数年苦しんできた。レアル・マドリーからのローン生活は決して成功しているとは言えず、ヨーロッパのサッカーで不振を続けている。
だからこそ彼にとって地元開催の東京オリンピックは大きなチャンスになるだろう。明らかにモチベーションは頂点に達するはずだ。南アフリカ戦では苦しい状況を打破するゴールで才能を見せつけている。
アマド・トラオレ
代表：コートジボワール
育成の名門アタランタを経て、1月にマンチェスター・ユナイテッドへと移籍したコートジボワール代表FW。彼のスキルと爆発的なスピードは見事なもので、この年代では最高クラスのウインガーである。
まだ19歳という年齢でありながらもヨーロッパリーグでゴールを決めており、その精神的な安定感も魅力だ。このあと行われる格上相手のブラジル戦とドイツ戦では、トラオレが繰り出すカウンターに注目したい。
イ・ガンイン
代表：韓国
10歳の頃から韓国の希望と期待をかけられたイ・ガンインは、20歳ですでにリーガで60試合以上に出場して3ゴール4アシストを記録した。ただそのプレーは決して一貫性があるとは言えず、昨季は苦しい1年だった。
このオリンピックでは自分の価値を高めたいと躍起になっているだろうが、開幕戦ではニュージーランドに敗北してしまった。ここからの反撃なるか。
ディエゴ・ライネス
代表：メキシコ
クラブ・アメリカで育成された21歳、メキシコの次世代を担うと言われるアタッカーである。2019年にレアル・ベティスへと移籍し、それからの2シーズンはかなり苦労しているが、能力に関しては間違いないものを持っている。
両ウイングをこなし、軽やかなドリブルで相手を翻弄し、ボールを運ぶことができる。フィジカル面ではまだ虚弱なところはあるものの、潰されなければ非常に強烈だ。
ナサニエル・エンビュク
代表：フランス
フランスにはアンドレ＝ピエール・ジニャックとフロリアン・トヴァンがオーバーエイジで招集されており、彼らが攻撃の中心となる。しかしそれに加えて19歳の神童エンビュクも見逃してはならない。
コンゴ民主共和国の血を引く彼はすでにリーグアンでレギュラーを獲得しており、昨季は32試合で4ゴールを決めた。高い技術と豊かな身体能力を備えており、攻撃のオプションとして貴重な存在である。
