ホークアイのように弓を射るタスクマスター
 - (c) Marvel Studios 2021

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 マーベル・スタジオ最新作『ブラック・ウィドウ』で主人公ナターシャ・ロマノフを苦しめる新たな敵タスクマスター。原作コミックで高い人気を誇り、本作でマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)入りする同キャラクターについて、主演のスカーレット・ヨハンソンは「彼女(ナターシャ)にとって最大の敵」と表現する。

 タスクマスターは、1980年のマーベル・コミック「Avengers」195号で初登場したキャラクター。剣・弓・銃といった武器のスキルは超一流で、髑髏のようなマスクが特徴的だ。近年はコミックのほか、スパイダーマンの新作ゲーム「Marvel’s Spider-Man」や、アベンジャーズが活躍するゲーム「Marvel's Avengers(アベンジャーズ)」にも登場した。

 原作コミックにおけるタスクマスターは、相手の動きや瞬時に記憶し、その戦闘スタイルをコピーする能力を持っている(原作では「フォトグラフィック・リフレクシズ」と呼ばれている)。映画の予告編でも、タスクマスターがキャプテン・アメリカの盾技を使いこなし、ホークアイのように矢を放ち、ブラックパンサーのような爪攻撃を披露。ナターシャの戦闘スタイルを学ぶため、モニターで過去の映像をチェックする様子も確認できる。

 映画のタスクマスターは、スパイ養成機関「レッドルーム」の支配者でもある。レッドルームはナターシャをはじめ、彼女が“母”と呼ぶメリーナ(レイチェル・ワイズ)、“妹”のエレーナ(フローレンス・ピュー)が育成プログラムを受けた場所で、ブラック・ウィドウが背負い続けてきた過去そのもの。ナターシャが過去と向き合うことは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)での決断にもつながると見られており、タスクマスターは本作の物語において重要な役割を担うことだろう。

 ブラック・ウィドウとタスクマスターの関係について、スカーレットは「コピー能力を持つ恐るべき敵タスクマスターと対峙し、ブラック・ウィドウは自分の弱さを感じているの」とコメント。製作総指揮のブラッド・ヴィンダーバウムは、「ブラック・ウィドウの巧みな技も最初の激突では通じるかもしれないが、第2・第3ラウンドとなれば、タスクマスターはすでにブラック・ウィドウの全てをコピーしているので、彼女がタスクマスターに勝つためには戦う度に、新しい手を使わなければいけないんだ」とタスクマスターが一筋縄ではいかない敵だと語っている。(編集部・倉本拓弥)

映画『ブラック・ウィドウ』は7月8日より劇場公開、7月9日よりディズニープラス プレミア アクセス公開(※要追加料金)