マスク姿で外出した暑い日、汗だくで一日を過ごし、帰宅後も同じマスクのままキッチンに…。そんな生活を送っていませんか?

「衛生面からいうと、汗などでマスクが汚れたら、交換するのがいちばん。予備のマスクを持ち歩いて、適宜取り替えを。さらに、帰宅後はすぐに洗顔して肌荒れを予防。菌やウイルスを洗い流すという意味でも効果的です」と話すのは、歯科医師、口もと美容スペシャリストの石井さとこ先生です。


夏のマスクに注意

マスクの中は汗だく!メイクも崩れ、肌荒れが加速



この時季の肌荒れ、くすみの原因は、マスクと暑さ両方にあるそう。

<マスク生活が原因>
・マスクと肌の摩擦
・表情筋を動かさないので血行不良に

<暑さが原因>
・汗が肌を刺激する
・汗でメイクが崩れる

顔のくすみが気になる場合は、舌回しで血行の促進を。舌の筋力アップにもなります。

●顔面の血流がよくなって肌のくすみを解消!10秒舌回し




右回り10秒

左の口角の裏側から、歯茎をなぞるように舌を動かしていき、上の前歯、右の口角、下の前歯とぐるりと動かす。10秒かけてゆっくりと。


左回り10秒

同じように、左回りにぐるりと舌を動かします。

唾液がしっかり出るので口の中の掃除にもなります。

●今すぐできる!日々のちょいテク



・帰宅後すぐ洗顔する習慣に


クレンジングが面倒なら、マスクを着けていた顔の下半分(アイメイク以外)を洗うだけでも効果的。石けんで落とせるコスメも便利。

・汚れたと思ったらマスクを交換


「一日一枚」と決める必要はありません。予備のマスクを携帯し、汚れたマスクはポリ袋などに入れて処分する、または持ち帰りましょう。

今さら聞けない!?キホンをおさらい。マスクのつけ方Q&A



マスクの適切なサイズや素材、つけ外しのマナーなど、役立つ知識をまとめておさらい!

Q:自分に合うマスクはどうやって選べばいいの?



A:まずは自分の顔に合うサイズをチョイス。感染を防ぐ力が強いのは不織布製

適切なマスクサイズは、「頬とマスクの間に隙間ができない」「鼻からあごまでがおおわれている」ことが原則。ウイルス飛沫の侵入を防ぐという点では、やはり不織布製がもっとも効果的。布製を使うなら毎日洗濯を。

<マスクの正しいつけ方>


(1) マスクの裏表を確認し、上下の端をつまんで、プリーツを広げる。


(2) ノーズフィッターを鼻に当てながら、ひもを両耳にかける。


(3) ノーズフィッターを鼻の形に合わせ、軽く押さえる。


(4) プリーツを上下に広げてあごまでおおい、顔の大きさに合わせる。

<イラスト/福田玲子 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【石井さとこ先生】



歯科医師、口もと美容スペシャリスト。著書の『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ
』(集英社刊)が好評。マスクの下でこっそりできる顔トレをはじめ、老け顔撃退法を多数紹介している。