ヴァル・キルマー
 - Michael Tullberg / Getty Images

写真拡大

 数々の独立系映画やハリウッド作品で、脇役から主役まで様々な役柄を演じてきた実力派俳優、ヴァル・キルマーのドキュメンタリー『ヴァル(原題)/ Val』の米国とラテン・アメリカの配信権をアマゾン・スタジオが獲得したと、The Hollywood Reporter が報じている。

 本作は、ここ数年アカデミー賞作品を連発している注目の映画会社 A24 が手掛けたドキュメンタリー作品で、レオ・スコットとティン・プーが共同監督を務めた。数回にわたるキルマーとのインタビューや、彼の過去のアーカイブ映像を含めながら、舞台で活躍していた頃からハリウッドを代表する実力派俳優の地位を確立していくまでの経緯を追う。

 キルマーは、1959年カリフォルニア州ロサンゼルス生まれ。両親の離婚後、ニューメキシコ州の祖父母に育てられ、ジュリアード音楽院で演劇を学んだ。映画『トップガン』(1986)のアイスマン役で注目され、ロックバンド「ドアーズ」のヴォーカリスト、ジム・モリソンを演じた『ドアーズ』(1991)で俳優として高い評価を受ける。1990年代には、『トゥルー・ロマンス』『トゥームストーン』『ヒート』『バットマン フォーエヴァー』『D N.A.』など数々の話題作に出演し、その後も『アレキサンダー』『キスキス,バンバン』などコンスタントに出演していた。今年は、トム・クルーズと再共演を果たした『トップガン マーヴェリック』にも出演。私生活では、『ウィロー』(1988)で共演したジョアンヌ・ウォーリーと結婚し2児をもうけ、1996年に離婚している。

 配信は、今年後半期の予定。現在、米国とラテン・アメリカの配信権をアマゾン・スタジオが獲得し、その他の国は A24 が権利を保有している。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)