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 まだ5月だというのに、汗ばむ日が増えてきました。連休明けのつい先日、カルディに買い物にいったら、最初に目に飛び込んできたのが「ふるる冷麺」という商品。コロナ禍で若干、季節感がないままステイホームしていましたが、季節はちゃんと巡り、体も冷たい麺を欲しているのでしょうか。

カルディにあった「ふるる冷麺」。韓国の商品とは思えない穏やかなパッケージ

 しかし、この商品をよく見ると韓国の「辛ラーメン」を出しているメーカー『農心』のものでした。筆者は「辛ラーメン」をはじめ、同社の「キムチラーメン」、「ノグリ」、「チャパゲティ」などをストックしており、しょっちゅう農心商品を食べていますが、実は冷麺を目にしたのは初めてでした。

「ふるる冷麺」は、水冷麺と辛口ビビン麺の2種類(各138円)があります

 本場の韓国冷麺同様、「水冷麺」と「辛口ビビン冷麺」の2種類があります。「水冷麺」の即席麺はスーパーなどで見かけることがありますが、ビビン麺は生麺でしか見たことがなかったので、なかなか珍しい。そこで、さっそく買って食べてみることにしました。

インスタント麺なのに本格的すぎる味に驚いた!

袋から取り出すと、麺とスープ、麺とタレがそれぞれ入っています

 両方の袋を開けてみると、パリパリの硬そうな麺と特製のスープやタレがセットになっています。この麺が、冷麺特有のつるつるもちもち食感になるのでしょうか。

 作り方はいたって簡単。鍋に水を800ml入れて沸騰させ、そこに麺を入れて弱火で3分間茹でます。その後、ザルに移し冷水で洗ってから水気をよく切れば準備完了。

「水冷麺」のほうは、麺が入っていたトレーの表示線まで冷水とスープを入れて測り、それと麺を丼に入れるだけ。

汁ありの水冷麺

 一方、「辛口ビビン麺」は、麺を同様に茹でて冷水にさらした後、同じく水気をよく切って、付属の特製ダレに絡めればOK。

汁なしの辛口ビビン麺

 さて、実食です。まずは水冷麺から食べてみると、麺はつるんとした口当たりで、噛むとモチモチ。ビヨーンとした伸び感もあり、コシを感じられます。即席麺なのに、生麺のようで、韓国冷麺の食感がしっかり再現されています。

 そしてスープは、韓国特製の「トンチミスープ」(大根の塩漬けからしみ出たスープのこと)にリンゴ酢や梨ピューレを加えた酸味と甘みの爽やかな味。筆者は辛めが好きなので、キムチを大量に投下して、辛酸っぱくして食べてみました。なかなかいけます。

自宅にあったキムチを入れると、アクセントがついてさらに美味しい

 続いて「辛口ビビン麺」です。特製ダレを混ぜると、あっという間に真っ赤な麺になりました。タレの中身は、コチュジャンと梨ピューレ、生姜やニンニクなど。食べてみると、辛くて甘くて、酸っぱい! キムチを始めとするほかの具材の助けを借りずに、このタレだけでも十分パンチが効いていて美味しいです。

麺も美味しいし、タレも本格的

 というわけで、「辛口ビビン麺」にひと目惚れならぬ“ひと口惚れ”。夏に向けて大量買いを決意。作り方は簡単だし、なにより即席麺なので半年くらい持ちます。何より、この本価格的な味わいで、1個138円とリーズナブルなのが最高ですよね。おうち焼肉の〆にも活用できそうです。