蔡総統、狩猟で有罪判決の台湾原住民恩赦 伝統文化に見合う法改正訴える声も
![恩赦を与えられた台湾原住民ブヌン族の男性(手前)](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/d/8/d8090_1290_641359fb_c17acf15-m.jpg)
男性は2013年、銃砲や弾薬、刀剣類を取り締まる槍砲弾薬刀械管制条例と野生動物保育法に違反した罪で起訴された。実刑判決を受けたが、15年に当時の検事総長が、審判が法令に違反したとして最高裁に申し立てる非常上告を提起。最高裁で審議が続けられていた。
ただ先住民団体からは、現行の法律と伝統文化は相容れない部分があるとの声が上がっている。法律を改正しなければ、今回男性に恩赦が与えられても他に狩猟による逮捕者が出るとの懸念を示した。先住民を支援する弁護士の謝孟羽さんは、この恩赦を機に対話や法整備につながり、台湾原住民と主流社会がより分かり合えるようになればと期待を寄せた。
(温貴香、盧太城、張雄風/編集:楊千慧)