義実家のトイレで大号泣。子どもができないのは夫のせいでもあるのに<オヨネの妊活いばら道>
日本では5組に1組が不妊に悩み、50万人近くが不妊治療を受けていると言われています。
イラストレーターのオヨネさんもかつて、その1人でした。
今回は、周りの人や義実家からの無遠慮な「子どもいつ?」の声に深く傷つくお話です。
結婚してから妊活を始め、数年たっても子どもができない。
そんな日々が続くなか、私は周りからの圧力や“お伺い”の波にもまれていました。
会社で「子どもは?」「いつ?」と聞かれる聞かれる。
最近の世の中ではヴォルデモート卿(※ハリーポッターに出てくる「名前を言ってはいけないあの人」)並みに禁句になりつつあるこの言葉(※自分調べ)。
当時勤めていた会社は古い中小企業で年配の方が多く、社内のおじさんたちはもちろん社長までもが、まるで日常の挨拶かのように平気で聞いてきました。
「今日も暑いね、で、子どもはいつなの?」くらいのノリで。
いつなの? じゃねえ。こっちが聞きたいわ。
私いつ妊娠しますかね? ねぇ!? 教えて偉い人!
というわけにもいかず。うんざりしながらロボットのように「サァ、ドウデスカネ? ハハハ」と返していました。
鏡を見たら能面のような自分が映っていたかもしれません。
そんな私が義実家のトイレで大号泣したお話を一つ。
それは母の日だか父の日だかの出来事でした。
日ごろの感謝の意も込めて、贈り物を届けにメガネ(夫)の実家へご挨拶に伺いました。
お昼を頂き落ち着いた後、義母が口を開きました。
義弟夫婦に赤ちゃんが。
え?
待って?
聞いてないんですけど。
そんなこと一言もメガネ(夫)から聞いてない…(※1)。
義兄弟の喜ばしいニュースも、心の準備ができていませんでした。
人の妊娠を喜べない「心の暗黒時代」真っ只中の私(詳しくは前回の記事
をご覧ください)。
そこへ突然の初孫爆誕のご報告。
うれしいと同時に半身内とあって、ひと際ショックが大きかったです。
(※1:あとで聞いたのですが、メガネ(夫)は義弟と連絡をとらないどころか連絡先を知らないそうです。どどどどーゆーこと…!)
で、出たーーー!
その質問! ここでもくるか〜!
ねぇ? とうれしそうににっこりほほえむ義母。
なんでみんな口をそろえたかのように「そろそろ?」っていうの? なにを基準にしたそろそろ? 狂言師かなにか?
あっちに赤ちゃんができましたのでご一緒にこちらも赤ちゃんいかがですかって、ポテト並みに言われても困りますお義母様。
不妊の原因はあなたの息子さんにもあるんです。
ここはひとつ正直に言ってしまおうか。
「お宅のメガネ(息子)がゲームばっかりして月に1回しかセックスしてくれないんですよ〜。おまけにこっちからお願いしないとしてくれないんですぅ〜。なのでできるものもできないんですよ〜。メガネ(息子)にもうちょっとがんばるように言ってくれませんか〜?」
と言えるわけもなく(笑)、へらへらしながら返事をするもだんだん悲しくなってしまい、ついには耐えきれずトイレに逃げ込んでしまいました。
トイレでしくしく泣くなんて、若かりし頃、古い中小企業のプレゼンで激しく上司に怒られたとき以来でしょうか…。あのプレゼンは今思えばたしかにひどかったなぁ。
結局悲しい気持ちが止まらず小一時間トイレを占拠。
気持ちを切り替えることができず、立てこもってしまったのでした。
メガネ(夫)は、私がトイレで泣いているのをおそらくわかっているはずなのに、フォローしに来てくれない。最後はもうそっちの怒りの方で涙が止まりませんでした。
いや、彼なら本当に気づいていないかもしれない…(※2)。
(※2:これも後で聞いた話ですが、トイレで泣いていたことに気づいていたそうです。おいおい。来いよ。フォローに)
結局泣き腫らした顔でトイレから出、始終うつむいたまま帰路についたのでした。
妊活してるんです。病院にも行っているんです。でもできないんです。
だからもうなにも聞くな!
大声で叫びたい気持ちでした。
フリーのイラストレーター。不妊治療を経て2人の子どもを出産。4歳と0歳の2人育児に大奮闘中の丁寧に暮らせない系主婦。Twitter(@dq4o4ne
)や Instagram(@o4nemama
)で日々の育児奮闘漫画を連載中
イラストレーターのオヨネさんもかつて、その1人でした。
今回は、周りの人や義実家からの無遠慮な「子どもいつ?」の声に深く傷つくお話です。
「子どもはいつ?」と聞かれまくる日々。とうとう義実家で号泣!
結婚してから妊活を始め、数年たっても子どもができない。
そんな日々が続くなか、私は周りからの圧力や“お伺い”の波にもまれていました。
最近の世の中ではヴォルデモート卿(※ハリーポッターに出てくる「名前を言ってはいけないあの人」)並みに禁句になりつつあるこの言葉(※自分調べ)。
当時勤めていた会社は古い中小企業で年配の方が多く、社内のおじさんたちはもちろん社長までもが、まるで日常の挨拶かのように平気で聞いてきました。
「今日も暑いね、で、子どもはいつなの?」くらいのノリで。
いつなの? じゃねえ。こっちが聞きたいわ。
私いつ妊娠しますかね? ねぇ!? 教えて偉い人!
というわけにもいかず。うんざりしながらロボットのように「サァ、ドウデスカネ? ハハハ」と返していました。
鏡を見たら能面のような自分が映っていたかもしれません。
●義実家で事件が。メガネ(夫)から聞いていないのですが…
そんな私が義実家のトイレで大号泣したお話を一つ。
それは母の日だか父の日だかの出来事でした。
日ごろの感謝の意も込めて、贈り物を届けにメガネ(夫)の実家へご挨拶に伺いました。
お昼を頂き落ち着いた後、義母が口を開きました。
義弟夫婦に赤ちゃんが。
え?
待って?
聞いてないんですけど。
そんなこと一言もメガネ(夫)から聞いてない…(※1)。
義兄弟の喜ばしいニュースも、心の準備ができていませんでした。
人の妊娠を喜べない「心の暗黒時代」真っ只中の私(詳しくは前回の記事
をご覧ください)。
そこへ突然の初孫爆誕のご報告。
うれしいと同時に半身内とあって、ひと際ショックが大きかったです。
(※1:あとで聞いたのですが、メガネ(夫)は義弟と連絡をとらないどころか連絡先を知らないそうです。どどどどーゆーこと…!)
●さらに追い打ちをかける義母の遠慮のない一言
で、出たーーー!
その質問! ここでもくるか〜!
ねぇ? とうれしそうににっこりほほえむ義母。
なんでみんな口をそろえたかのように「そろそろ?」っていうの? なにを基準にしたそろそろ? 狂言師かなにか?
あっちに赤ちゃんができましたのでご一緒にこちらも赤ちゃんいかがですかって、ポテト並みに言われても困りますお義母様。
不妊の原因はあなたの息子さんにもあるんです。
ここはひとつ正直に言ってしまおうか。
「お宅のメガネ(息子)がゲームばっかりして月に1回しかセックスしてくれないんですよ〜。おまけにこっちからお願いしないとしてくれないんですぅ〜。なのでできるものもできないんですよ〜。メガネ(息子)にもうちょっとがんばるように言ってくれませんか〜?」
と言えるわけもなく(笑)、へらへらしながら返事をするもだんだん悲しくなってしまい、ついには耐えきれずトイレに逃げ込んでしまいました。
●とうとう涙を我慢できなくなってトイレに籠城。メガネ(夫)、フォローしてよ
トイレでしくしく泣くなんて、若かりし頃、古い中小企業のプレゼンで激しく上司に怒られたとき以来でしょうか…。あのプレゼンは今思えばたしかにひどかったなぁ。
結局悲しい気持ちが止まらず小一時間トイレを占拠。
気持ちを切り替えることができず、立てこもってしまったのでした。
メガネ(夫)は、私がトイレで泣いているのをおそらくわかっているはずなのに、フォローしに来てくれない。最後はもうそっちの怒りの方で涙が止まりませんでした。
いや、彼なら本当に気づいていないかもしれない…(※2)。
(※2:これも後で聞いた話ですが、トイレで泣いていたことに気づいていたそうです。おいおい。来いよ。フォローに)
結局泣き腫らした顔でトイレから出、始終うつむいたまま帰路についたのでした。
妊活してるんです。病院にも行っているんです。でもできないんです。
だからもうなにも聞くな!
大声で叫びたい気持ちでした。
【オヨネ】
フリーのイラストレーター。不妊治療を経て2人の子どもを出産。4歳と0歳の2人育児に大奮闘中の丁寧に暮らせない系主婦。Twitter(@dq4o4ne
)や Instagram(@o4nemama
)で日々の育児奮闘漫画を連載中