スパークス・アセット・マネジメントは3月24日、「大学生の将来設計に関する意識調査2021」の結果を発表した。調査は2月にネット上で行い、大学生・短大生1000人から回答を得た。

コロナ禍で「アルバイト収入を得ることが難しい」と答えた学生は52.9%。「経済面で生活苦を感じている」は39.2%で、中には「中退を考えている」という人も3.6%いた。

将来の備えとしてやりたいこと1位「預貯金」

それによってお金に対する意識が変わった学生は70.8%。最も多かったのは「節約しようと思うようになった」(79.7%)で、2位以降「貯蓄は大切だと思うようになった」(66.4%)、「家計管理は大切だと思うようになった」(45.1%)、「資産運用は大切だと思うようになった」(26.7%)と続く。

将来の備えとして現在やりたいこと1位も「預貯金」(56.5%)だった。2位以降、「学業に励む」(49.3%)、「資格の所得」(46.8%)、「体力づくり・運動」(37.1%)、「お金についての勉強」(35.4%)と続いた。

初任給の希望額は「20万円〜25万円未満」(49.3%)が最も多く、平均額は24.4万円となった。次いで、「25万円〜30万円未満」(19.8%)、「30万円〜35万円未満」(12.9%)と続いた。

「とにかく就職できればいいと思うようになった」

将来設計に変化があった人は56.2%。「就職について考えるようになった」という学生は84.5%、「結婚について考えるようになった」は49.2%、「子育てについて考えるようになった」は33.9%となった。

具体的にどのようなことを考えるようになったかを聞くと、「自分のやりたいことを仕事にしたいと思うようになった」(42.2%)が最多。次いで、「とにかく就職できればいいと思うようになった」(32.6%)、「いつか結婚したいと思うようになった」(28.8%)と並んだ。

「自分の将来は暗い」と答えた学生は45.2%で、コロナ禍以前(33.4%)を大きく上回った。不安に感じている点は、「就職活動」(58.2%)が最も多く、「将来の仕事内容」(54%)、「貯蓄」(41.2%)、「就職後の人間関係」(40.2%)、「卒業後の生活費」(35.8%)と続いた。

自分の将来についての相談相手は、「母親」(67.5%)が最多となった。次いで、「父親」(43.8%)、「学校の友人」(38.7%)、「以前からの友人(小学校・中学校・高校時代の友人など)」(38%)、「兄弟姉妹」(21.4%)と続いた。