新型コロナウイルスワクチンの優先接種について、現時点の医療従事者への実施状況と、それぞれの市町の実施方法が、18日に開かれた県議会の予算特別委員会で明らかになりました。

県によりますと、3月から始まった新型コロナウイルスワクチンの医療従事者への優先接種について、対象者およそ6万7千人のうち、今月15日時点でおよそ6千人が1回目の接種を終えました。

2回目の接種も完了するのは6月中旬の見込みです。

一方、65歳以上の高齢者への優先接種は、県内で4月26日の週からすべての市と町で本格的に始まる予定です。

対象者は、およそ55万5千人いて、6月末までの3カ月間で1人2回の接種を完了させる計画です。

ただ、現時点で配布が決まっているのは、およそ4万6千回分に留まるなど、その後の詳細な供給時期は決まっていません。

市や町の実施体制については、今のところ集団接種が9、集団と個別の複合が15、調整中が1となっていて、接種を行う医師の確保も調整が続いているということです。

また、基礎疾患がある人や高齢者施設の従事者の優先接種スケジュールもまだ示されていなため、それぞれの市町は対応が難しい状況にあると言えます。