去年の大みそかから6日までの直近1週間の新型コロナウイルスの感染者は539人で過去最多でした。この1週間だけで県内では4件のクラスターが発生しています。

クラスターは年末年始にかけて宇都宮市の金融機関やサービス業の事業所、接待を伴う飲食店、真岡市の高齢者施設で合わせて4件発生しました。

県内のクラスターはこれで20件となりました。

クラスターが3件発生した宇都宮市はこの1週間だけで県全体の半数を超える286人の感染者が確認されています。

年代別で見ますと10歳未満から100歳以上まで幅広い世代で感染が確認されています。

中でも20代は107人、30代は77人、40代は87人、50代は91人と全体の3分の2以上を占めています。

働く世代の感染が大幅に増加していることが分かります。

また重症化しやすいとされる60歳以上の感染者は全体の4分の1以上となる143人にのぼります。

直近一週間の感染者数は539人で、人口10万人あたりに換算すると27.86人となります。

これは政府の分科会が示す感染状況のステージのうち最も深刻な「ステージ4」に相当する25人を超えています。

病床は6日現在で317床のうち172床、54%が使用されています。

現在の療養者数は774人、このうち重症者は10人、入院調整中は559人となっています。

県が確保している病床と宿泊療養室数は合わせて601で、療養者の数が170人以上、上回る事態となっています。

県は独自の警戒度レベルを最高の「特定警戒」としていて、今月末まで県民に対する不要不急の外出自粛のほか、カラオケ店を含む酒類を提供する飲食店に対しては午後8時までの営業時間の短縮などを求めています。