生後2カ月の長男殺害の罪 母親が起訴内容認める 宇都宮地裁
2018年、生後2カ月の息子に暴行し死亡させたとして殺人の罪に問われた41歳の母親の裁判員裁判の初公判が1日、宇都宮地方裁判所で開かれ、母親は起訴内容を認めました。
殺人の罪に問われているのは足利市田中町の無職、石橋 景子被告(41)です。
起訴状などによりますと、石橋被告は2018年8月、当時住んでいた佐野市堀米町のアパートで生後2カ月の長男に対し頭を強く押し付けるなどの暴行を加え、頭の骨を折るなどして殺害したとされています。
初公判で石橋被告は起訴内容について「認めます」と述べました。
冒頭陳述で検察側は「長男の育児で自由を奪われたと感じ、死ねばいいと思うようになった」とし日常的に暴行していたと指摘しました。
そして事件があった2018年8月2日は未明に泣き止まない長男にいら立ちを強め、自由な生活を取り戻すために殺害を決意して頭を強く押し付け泣く長男の口をタオルでふさいだということです。
一方、弁護側は「長男に激しい恨みがあったわけではなくストレスの表れ。発作的な犯行だ」と述べました。
判決は12月7日を予定しています。