中国のポータルサイトに「日本料理で使われる『カニの卵』、実はニセモノ・・・でも世界で人気を集めている」とする記事が掲載された。(イメージ写真提供:123RF)

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 回転寿司店で人気メニューの一つである「とびっこ」の軍艦巻き。たっぷり乗ったトビウオの子のプチプチとした食感は子どもたちも大好きだ。そんな「とびっこ」だが、多くの中国人は「カニの子」と勘違いしているという。なぜなら、中国では「蟹籽」と表記されるからだ。

 中国のポータルサイト・百度に25日「日本料理で使われる『カニの卵』、実はニセモノ・・・でも世界で人気を集めている」とする記事が掲載された。

 記事は、中国にある日本料理店でしばしば食材として用いられる「蟹籽」について「そもそもカニとは全く関係がない」とし、その正体がトビウオの卵であることを紹介。かつては日本料理において本物のカニの卵を用いていたものの、生産量が非常に少ないことから「日本人がトビウオの卵で代替することを思いついたのだ」と伝えている。

 一方で、本物のカニの卵ではないにもかかわらず、「蟹籽」は中国のみならず世界各地で日本料理の食材として歓迎されていると説明。トビウオの卵は淡い黄色であるために、容易に着色が可能であり、ワサビやハラペーニョ風味の緑色にしたり、イカスミ味の黒色にしたり、そして日本料理店では最もおなじみのオレンジ色にしたりすることができるのだとした。

 そして、トビウオの卵を用いた最もポピュラーな料理が寿司の軍艦巻きであると紹介。中国ではメニューに「蟹籽軍艦」と書かれる「とびっこ軍艦」は、プチプチとした食感と絶妙な塩気が米飯と相まって多くの人に愛されていると伝えた。

 また、サラダにもよく用いられるとし、キャベツの千切りを敷き詰めた皿の上に蟹足を乗せ、ドレッシングを振りかけた上に「蟹籽」をどっさりと盛り付けるため、「なんだかリッチな気分になる」と評している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)