CBS MarketWatchによると、5日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の6月物は、イランの核問題などをめぐり原油の産出減が依然懸念されていることに加え、3日の取引で一時1バレル=60.30ドルと1カ月ぶりの安値をつけたことから買い戻され、前日比25セント高の1バレル=70.19ドルと小反発して引けた。70ドル台を越える高値で引けたものの、週間では1.69ドル(2.4%)安だった。

  イランのザリフ国連大使は4日、同国のウラン濃縮活動の停止を求める決議案が国連安全保障理事会に提出されたことを非難したが、市場は反応薄だった。

  ガソリン先物は同4.6セント高の1ガロン=2.0406ドルに、暖房油も同1.84セント高の1ガロン=1.9561ドルにそれぞれ反発した。週間では、ガソリンが先週末の終値(2.0892ドル)を数セント下回り、暖房油は約3%下落した。天然ガスは、前日比13.1セント安の100万Btu=6.775ドルで引けたものの、週間では3.4%高だった。【了】