コロナ禍で懸念、口もとのたるみを解決するエクササイズ
「マスクを外した顔を鏡で見ると、への字の口もとにほうれい線がくっきり浮かんでがく然としました。しかも、脂肪がついたのか、口もとがたるんで“ブルドック”のような顔に見えてきました……」
そう嘆くのは都内に住む50代の主婦。日常的にマスクをつけるようになってから、口もとのたるみが目立ってきたという。
「今はマスクの着用が必須で、人と話す機会も減っています。口を動かさなくなると顔のまわり、特に顔の下半分の筋肉が衰えて、口角が下がり、ほうれい線が目立ってきます。口もとがたるんでくると、老けた印象を与えがちです。意識して口を動かしましょう」
そうアドバイスするのは、歯科医師で口もと美容スペシャリストの石井さとこ先生。スキマ&おうち時間を利用した口角アップのエクササイズを考案。トライした人たちから、「1週間で顔がシャープになった!」「口角が上がってきた」といった声が続々と寄せられてきているという。
「顔には60種類の表情筋があり、そのうち7割は口もとに集中しています。中でも口のまわりの口輪筋は、すべての表情とつながっているのでこの筋肉を集中的に鍛えることで、顔全体にハリが出てきます。血流がうながされると代謝がアップするので、顔ヤセの効果もあります」(石井先生・以下同)
今回、コロナ禍で“ブルドック顔”に悩む読者のために1週間でスッキリ顔を目指すエクササイズを教えてもらった。
フェースラインをシャープにする「ぴよぴよぷーエクササイズ」、下あごと二重あごを解消する「下唇ふーエクササイズ」、リンパの流れを促進して顔と首のたるみに効く「アインシュタインベー」の3つ。
「3つのエクササイズを行う前に、基本の『モダイオラスほぐし』をしましょう。口角の横、えくぼのできる付近に口の中にはふっくらと盛り上がる場所があり、モダイオラスと呼ばれ、顔の筋肉が集まるポイント。硬くなりやすいので舌先でもじもじ10回ぐらい、硬くなった部分を内側から消す感じでほぐしましょう。それから、エクササイズを行うと相乗効果が生まれますよ」
■フェースラインに効く!「ぴよぴよぷーエクササイズ」
(1)唇をすぼませて「ぴよぴよ」。頬肉を思い切り吸い込み、唇をすぼめる。そのまま小鳥が「ぴよぴよ」とさえずるように上下に開けたり閉めたりを10回繰り返そう。
(2)大きく息を吐き、唇をすぼませたまま両頬を「ぷー!」と膨らませて口まわりの筋肉をほぐします。勢いよく、思い切り膨らませるのがコツ!
■二重あごを解消!「下唇ふーエクササイズ」
(1)胸を張って背筋を伸ばし、顔をゆっくりと上に向け、首を伸ばした状態に。ポイントは無理に真上を見ようとしないこと。できる範囲でOK!
(2)下唇を上に向かって引き上げ、5秒かけて「ふー」と息を吐く。これにより、首まわりの筋肉に刺激を与えられ、二重あごやたるみがスッキリ。
■リンパの流れを促進!「アインシュタインベー」
(1)背筋を伸ばし、舌を思い切り前に突き出す。ポイントは、舌を下唇につかないようにすること。まっすぐ前に出すよう意識しよう。
(2)舌を思いっ切り出したまま、舌先をクイッとあげて5秒キープ! 5秒×10回を目安に行うと、リンパが流れてむくみスッキリ。朝のエクササイズとしてもおすすめ。
エクササイズを行うときには、必ず背筋をピンと伸ばそう。鏡を見ながらやると、最初はできなくてもそのうちできるようになる。家でマスクを外しているとき、スキマ時間にさっそくトライ!
「女性自身」2020年11月10日号 掲載