「運転すべてを否定された」とひどく傷つく可能性も!

 コロナ禍でも不特定多数の人との接触を避けて移動できるということで、仕事でもデートでもクルマが重宝されていますね。彼氏や旦那さまはもちろん、今まであまり一緒にクルマに乗ったことのない男性とも、移動する機会が増えた女性も多いかもしれません。

 運転というのは、普段の人柄からは想像もつかない本性が表れたり、もともとのセンスや運動神経なども操作のはしばしに出てくるものなので、助手席から見ていると、「えっ!」と驚いて思わずひとこと言いたくなってしまうシーンもあると思います。

 ただ、男性は本能的に女性に対して上の立場にいたいと思うもの。平気なふりをしていても、本当はすごく緊張しているかもしれないし、いつも以上に気を使っていて本来の実力が発揮できていないかもしれないのです。そんな状況で苦言を口に出してしまうと、男性はひどく傷つく可能性が大。そこで今回は、気になってもグッと我慢していただきたい、助手席の女性が決して言ってはいけないセリフを5つ、ご紹介したいと思います。

1)「ちゃんと見てる?」

 道を間違えたり、一方通行を逆走しそうになってしまったり、交差点を曲がるときに、死角から歩行者や自転車が出てきて急ブレーキを踏む、なんてときに思わず言ってしまいそうなセリフです。でもこれはもう、ドライバーからしたら「見てるに決まってんだろ!」と言いたくなるもの。

 初めて通る道はとくに、いつも以上の注意が必要になりますが、助手席に女性を乗せていることでそちらにも気を取られ、うっかり標識を見逃しそうになったりすることもゼロではありません。そんな必死な男性に向かって責めるようなセリフを口にすると、ムッとされてしまいます。ここはグッと抑えて「ここ、わかりにくいよね」などと同調してあげるようにしましょう。

2)「ブレーキ遅くない?」

 前のクルマが急に止まって慌ててブレーキを踏んだり、話に夢中で赤信号に気づくのが遅れたりした場合に、強めのブレーキでカックンと止まることもあるものですね。あるいは、もともとブレーキを踏むタイミングがちょっと遅い人もいるでしょう。とくに、自分でも運転をする女性からすれば、自分のタイミングと合わないだけで、かなり違和感を覚えてしまうかもしれません。

 でも、その人その人の感覚やクセが表れやすいのがブレーキ。ということは、ブレーキに苦言をすれば、その人の運転すべてを否定したことにもなりかねないんです。もし、あまりに恐怖を感じるようであれば、「びっくりした〜」などと言って、やんわりと怖かったことを伝えるようにしてはいかがでしょうか。

女性からすると違和感のある運転にケチを付けたくなることも

3)「今、行けたよね」

 右折待ちでちょっと直進車の間隔が空いたのに出なかったり、合流などでもつい言ってしまいがちなセリフですが、これもNG。このセリフの裏には、「なんで今行かなかったんだよ、この下手くそ」という気もちがあることが見え見えです。

 もしかすると、直進車のスピードがものすごく速くて「これは見送ろう」と判断したのかもしれないし、助手席からはわからない要素もあるのですから、ここもグッと我慢してドライバーのタイミングに任せましょう。

4)「この車線でいいの?」

 高速道路の出口が近づいているのにまだ右車線を走っていたり、この先で道が二手に分かれるのに違う車線にいるというときに、どうしても気になって言ってしまいがちなセリフですね。女性はとくに、前もってずっと手前から車線変更をしておく慎重派が多いのですが、男性は少しでも先に行ってから、直前で車線変更をする人が多い傾向があります。左車線にいる遅いクルマの後ろに入るのがイヤ、というのが理由の一つのようですが、これは女性からするとすごく違和感があるものなんですね。

 でも、このセリフを言うのはギリギリまで我慢しましょう。もしギリギリになっても車線変更するそぶりがなければ、本当に間違えている場合もあるので「あっちじゃないかな?」などと優しく言ってみることをオススメします。

5)「危ない!」

 これは運転に対してではなく、周囲のクルマが飛び出してきそうに見えたり、横から一時停止を無視しそうに見えたりしたときに、つい「危ない!」と叫んでしまう場合がありますね。でも、ドライバーからするとただ危ないと言われても、助手席の人と同じ方向を見ていない可能性が高いので、なにが危ないのかわからず、パニックになってしまう可能性があります。自分の運転が危ないと非難されていると勘違いしてしまうかもしれません。

 もしそうした周囲の危険を伝えたい場合には、もっと具体的に「左からクルマきてるよ」などと言ってあげましょう。そうすると、一緒に安全確認をしてくれているんだなということが男性にも伝わると思います。

 というわけで、助手席の女性が言ってはいけないNGワードをご紹介しました。運転している男性にとって、助手席の女性は守るべき存在。男性だって、危険にさらさないように最大限気をつけているんです。まずはその気持ちを汲んであげて、怖いと思っても運転を責めるようなセリフにならないように、大きな心で言葉を選んであげると、険悪な雰囲気や喧嘩になったりしないと思います。