まさに天使な2003年ごろのダコタ・ファニングとエル・ファニング
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 スタジオジブリが制作した宮崎駿監督のアニメーション映画『となりのトトロ』で、日高のり子と坂本千夏が声を担当したサツキとメイの姉妹。二人の演技も映画の魅力のひとつだが、ディズニーが制作した英語吹き替え版では、アメリカで絶大な人気を誇るスター姉妹が演じている。

 『となりのトトロ』の英語吹き替えは、米ストリームライン・ピクチャーズ版とディズニー版があり、2005年のディズニー版においてサツキを演じたのが女優のダコタ・ファニング(26)。そしてメイの声は、妹のエル・ファニング(22)が担当している。

 現在では大人の演技派女優として活躍する二人だが、当時はまだ、11〜12歳のダコタが『宇宙戦争』(2005)でトム・クルーズと共演したころで、7歳のエルはまだ本格的なブレイク前。翌年の『バベル』(2006)でブラッド・ピットとケイト・ブランシェットの娘役を演じて注目されたころだ。

 オリジナル版のサツキとメイは、日高と坂本の名演に名セリフがあいまって、色褪せない唯一無二の存在感を放っている。だが、まだ幼いダコタとエルのあどけない演技にも、日本語版とはまた違った味わいがある。ちなみに二人は、ベストセラー小説「ナイチンゲール」の実写化作品で、初めて姉妹役を務める予定。『トトロ』は、それ以前に二人がアニメで姉妹を演じた、貴重な共演作ともいえる。(西村重人)