XFN-ASIAによると、中国のパソコン最大手レノボ(聯想)のビル・アメリオCEO(最高経営責任者)は、英経済紙フィナンシャル・タイムズとの同日付インタビュー記事の中で、同社が昨年、米IBMからパソコン事業部門を買収して承継したノートパソコン「シンクパッド」のブランド・イメージ刷新構想が、ユーザーに受け入れられなかったとし、撤回を検討していることを明らかにした。

  同シリーズは、これまで、黒のプラスチック製ボディーで統一されてきたが、レノボは昨夏、チタン製の外装とワイド画面のディスプレーを持ったシンクパッドを発売した。しかし、同社の法人顧客のCIO(最高情報責任者)に対して行ったアンケート調査での反応は不評だったことを明らかにした。

  その上で、アメリオCEOは、「いずれ将来的に、シンクパッドに対する変更は違ったやり方で行われるだろう」と述べ、近々の“イメチェン”を否定、製品を変えるより、販売戦略を変えたい意向で、同業のパソコン世界最大手デルのようにインターネットによる個人消費者への直接販売を検討するだろう、と述べている。

  また、同CEOは、同社の中核市場である中国以外の海外市場で販売を開始したレノボブランドのPCについては、急ピッチでモデルチェンジして行くとした。【了】