46人がひしめき合って暮らす大家族(画像は『eNCA 2020年6月14日付「‘Miracle’ 46 in one house still coronavirus-free, says pastor」』のスクリーンショット)

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ソーシャルディスタンスが叫ばれている昨今だが、それが不可能なケースもある。南アフリカ・ケープタウン市のミチェルズプレインというエリアで46人がひとつ屋根の下で暮らしているが、ソーシャルディスタンスとは程遠い生活をしながらも、奇跡的に新型コロナウイルスに誰一人として感染していないという。『eNCA』などが伝えている。

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ルシャナ・ファタールさんが、両親とこの家にやってきたのは37年前のこと。その後、彼女の兄弟姉妹は計10名に、さらに彼らの子供たちは合計30人にも増えていった。

家族は現在、46人で一つのトイレとお風呂を使い、数台しかないベッドに寝るのは交代制。トイレは朝4時から順番に使っていく。夜にはバケツを常備してそこに用を足し、朝起きた時にトイレに捨てる者もいる。子供たちはラウンジのカウチで眠り、仕事などで出かける人がいると空いたベッドに潜り込むという。

ケープタウン市では、低所得者層に対して比較的リーズナブルに家を提供する住宅プランというものがある。市民は応募し住宅プランを選ぶことができるが、ルシャナさん含め兄弟姉妹はこの住宅プランに応募しているものの、17年以上待ってもまったく選ばれる気配がないそうだ。

爆発的な勢いで新型コロナウイルスの感染者が増加しているケープタウンで、衛生環境もあまりよくない状況でありながら、この大家族は最大限の感染予防をしている。常にハンドサニタイザーを使用し、ウイルスを持ち込まないようにしているとのことだ。

この家族を知る地元の牧師は、これだけの大人数が小さな家に暮らしているのにもかかわらず「ウイルス感染者が一人もいないことは奇跡だ」と語っている。しかしこの状況は一人が感染するとクラスター化しやすいことから、ケープタウン市の災害管理、福祉開発関係者は「一家の状況を調査して改善すべきだ」と主張している。

画像は『eNCA 2020年6月14日付「‘Miracle’ 46 in one house still coronavirus-free, says pastor」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)