静岡シネ・ギャラリー、5月29日から営業再開
静岡県静岡市にある映画館、静岡シネ・ギャラリーが29日より営業を再開する。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、4月18日から臨時休館となっていた同館は静岡駅北口近くのサールナートホールの3階にある。2003年12月にサールナートホールの一部を改装してオープンして以来、世界三大映画祭や米国アカデミー賞などで受賞・評価された作品を中心に年間180作品以上の映画を独自に編成し、インディペンデント系作品なども上映してきた。
営業再開の29日からは第92回アカデミー賞脚色賞に輝いたタイカ・ワイティティ監督の映画『ジョジョ・ラビット』、『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督の映画『ほえる犬は噛まない』などを上映する。6月19日〜7月2日には延期となっていた、1919年にドイツで芸術と技術の新たな統合を目指し創設されたバウハウスについてドキュメンタリー映画でひもとく「バウハウス100年映画祭」も開催される。
また、同館では現在、クラウドファンディングでの支援をお願いしている。支援金については「コロナ禍に耐え、その後も静岡のミニシアター文化を守り続けていく営業資金として使わせていただきます」としており、オリジナルポストカードや鑑賞券、フィルム缶などが金額に応じてリターンとして設定されている。下記はクラウドファンディングのページより一部抜粋。(編集部・海江田宗)
<今後の決意>
劇場を再開できた際は、これまで以上に多種多様な映画を取り揃え、またお客様の声に耳を傾け、静岡の皆様に愛される劇場づくりを心掛けます。皆様が気持ちよく映画鑑賞できるよう環境設備を整えてまいります。
コロナ禍が収束し、皆さんが安心できるような時が来ましたら、今後もまた、監督や俳優をはじめとするゲストをお招きし、交流できる機会を積極的に提供していきたいと考えています。