『みぽりん』キャスト本人役で集結の短編、無料公開中!
カナザワ映画祭2019「期待の新人監督」観客賞などに輝いたインディーズ映画『みぽりん』の出演者たちが、本人役で再集結したリモート短編映画『はるかのとびら』がYouTubeで無料配信されている。
ホラーサスペンス『みぽりん』が話題となった松本大樹監督が、緊急事態宣言の延長が発表された5月4日に新作の制作を決意。スタッフ・キャスト全員が一度も会わない完全リモートスタイルで『はるかのとびら』は制作された。
緊急事態宣言下の自粛生活の中で眠れない日々を過ごしていた「澪クリエーション」所属の新人タレント・津田晴香。様々なビデオ通話がかかってきて彼女を元気づけようとするが一向に気持ちの上がらない津田のために、澪クリエーションのリーダー格女優・垣尾麻美が立ち上がる……。
今作は5日間で制作され、すぐに配信が開始となった。「リモート制作コンテンツを観る気力さえ起こせないような絶望感を感じている方々に、少しでも寄り添いたいという気持ちから、制作に至りました」と松本監督はコメントしている。
YouTubeでは11日16時現在、行定勲監督の『きょうのできごと a day in the home』、上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!リモート大作戦!』、中元雄監督の『地獄のテレワーク』などリモートで制作された短編作品が公開されている。(編集部・海江田宗)
松本大樹監督コメント全文
新型コロナウィルスの感染拡大によって、今多くの方々が仕事を失い、希望を失い、孤独感に襲われ、明日が見えない将来に不安を感じながら、日々自粛生活を過ごしている状況かと思います。
本作はこのようなリモート制作コンテンツを観る気力さえ起こせないような絶望感を感じている方々に、少しでも寄り添いたいという気持ちから、制作に至りました。
超特急でUPした作品で、なにぶん至らない点も多々あるかと思いますが、この短編映画が誰かの気持ちを少しでも明るくし、心の扉を開くきっかけになってくれたらと願っています。
一日も早く、誰もが未来に希望を抱ける平和な日常が取り戻されますように……