意外!デザインのルーツが「他のチームだった」ユニフォーム5着
チームの“顔”とも言える、選手が着るユニフォーム。様々なデザインには明確な理由や根拠を有することがほとんどだ。
ここでは、そのデザインが他のチームに由来するユニフォームをいくつかご紹介しよう。なお、デザイン決定の経緯には今回記載した内容以外にも諸説ある。
バルセロナ(バーゼル)
バルセロナ(2014-15 Nike ホーム)
バーゼル(2009-10 Nike ホーム)
バルセロナの代名詞でもある“ブラウグラナ(臙脂と青)”の2色。これはクラブの創設者ジョアン・ガンペールがかつてプレーしたスイスの強豪、FCバーゼルのキットカラーを取り入れたという説がある。
トッテナム(プレストン)
トッテナム・ホットスパー(2012-13 Under Armour ホーム)
プレストン・ノース・エンド(2019-20 Nike ホーム)
クラブ設立当初は別の色を着用していたトッテナムは、1888-89シーズンにリーグとカップの2冠を達成した当時の強豪、プレストン・ノース・エンドのキットカラーに変更する。1898年以降は白のシャツと紺のパンツが基本スタイルに。
アスレティック・ビルバオ(サンダーランド)
アスレティック・ビルバオ(2010-11 Umbro ホーム)
サンダーランド(2018-19 adidas ホーム)
スペインで最初に英国からサッカーが伝わった土地ということもあり、ビルバオのユニフォームはイングランド風デザイン。当時ビルバオの街にはサンダーランドやサウサンプトン出身の労働者が多くいたことから、その街をホームとする2チームの赤白ストライプを採用したという説が根強い。
なお、ビルバオとは姉妹クラブの関係にあったアトレティコ・マドリーのユニフォームも、そのデザインは必然的に同じ理由となる。
ユヴェントス(ノッツ・カウンティ)
ユヴェントス(2018-19 adidas ホーム)
ノッツ・カウンティ(2019-20 Puma ホーム)
クラブ設立当時のユヴェントスがピンクのユニフォームを着ていたのは有名な話(しかもネクタイを締めていたという)。新しいユニフォームを英国の業者に発注するも、プレストンのサポーターだった担当者の勘違いを切っ掛けに白黒のユニフォームが誕生。以来、そのまま使われ続けているという。
川崎フロンターレ(グレミオ)
川崎フロンターレ(2016 Puma ホーム)
グレミオ(2015 Umbro ホーム)
グレミオの“パクリ”と誤解されることもある川崎Fのユニフォームデザイン。これはもちろん盗作ではなく正式に許可を得たもので、1997年に川崎Fとグレミオが姉妹クラブ関係を締結したことに端を発する。
その契約内容には「ユニフォーム、トレーニングウェア、フラッグ、ペナント等にグレミオのデザインとカラーを使用することを認める」と盛り込まれていた。