日本テレビ、ドラマ・バラエティ制作を2週間休止…感染予防を最優先
日本テレビは6日、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、ドラマのスタジオ収録・ロケを含む、一部の番組制作について、2週間の休止期間を設けると発表した。
対象となるのは「バラエティ番組のスタジオ収録」「報道・スポーツ・情報番組以外(情報・制作局バラエティ部門)の番組のロケ」「ドラマのスタジオ収録・ロケ」の3つ。今回の措置について同局は「新型コロナウイルスの感染が拡大する中、出演者や社員・スタッフ、番組制作の全ての関係者の感染予防を最優先に考え、安全を確保したうえで通常通りの番組制作スケジュールを消化することは難しい」と説明している。
さらに、今回の問題を受けて日本テレビは「番組編成指針」を策定。「真実を伝え、生活者から信頼される報道・情報番組」の編成、「豊かな時を提供し、生活者に希望と活力を届ける健全な娯楽番組」の編成、「学びの場を提供し、生活者の知見を広められる教育・教養番組」の編成の3点を挙げると共に、番組制作にあたる現場スタッフ、出演者、関係者の方々の安全と安心を第一に考え、密閉、密集、密接の3密を回避する制作環境を整えるとしている。
なお、安全と安心の確保の取り組みとして、すでに行っている社屋入構者への検温、入構制限に加え、番組制作を支援する「番組安全対策チーム」を組成。制作関係者にも検温を徹底するほか、感染防止の備品調達、リモートワーク推進等の制作現場の環境改善など、更なる感染防止策強化に努めるとしている。(西村重人)