ディズニー会長ボブ・アイガーが給与全額カット、現CEOは50%削減
新型コロナウイルスの感染拡大で業績への多大な影響が懸念される、米ウォルト・ディズニー・カンパニーは、元CEOのボブ・アイガー会長が、1年における給与全額の受け取りを控えるほか、重役たちの報酬を大幅カットする方針を、従業員宛てのメールで伝えたと、Varietyほか各メディアが報じた。
メールは、アイガーに代わってCEOとなったボブ・チェイパックの名義で送られたもので、チェイパック自身も給与を50%カットすると報告。そのほかにも、4月5日より、バイスプレジデントで20%、シニア・バイス・プレジデントで25%、エグゼクティブ・バイス・プレジデント以上で30%、役員の給与がカットされる。
ディズニーは現在、アメリカ国内のディズニーリゾートを無期限で閉鎖しており、映画やテレビシリーズの公開・制作も軒並みストップ。海外でもパークの閉鎖や映画の公開延期が相次いでおり、メール内でチェイパックは、業績への影響に対して対策をとる必要から、今回の決定に至ったと説明。同社では、4月18日まで、国内におけるパークの休園中も、従業員に給与を支払うことを発表している。
LA Times によると、アイガー会長の直近における年間基本給は300万ドル(約3億3,000万円)となるが、ボーナスや株式報酬などで、トータル4,750万ドル(約52億2,500万円)の報酬を受け取っているという。またチェイパックの給与は250万ドル(約2億7,500万円)だが、ボーナスが750万ドル(8億2,500万円)、年間インセンティブは1,500万ドル(約16億5,000万円)にのぼる。Hollywood Reporter によると、今回の決定は報酬全てではなく、基本給に適用される。(1ドル110円計算)