十勝岳に「つちのこ」がいる――そんな投稿がツイッターで話題になっている。

幻の生物・ツチノコが北海道の十勝岳にいるということだろうか。もしそうだとしたらビックニュースだが実際はどうなのだろう。

発見された「つちのこ」、その姿がこちらだ。


つちのこ...?(C)Google

Googleマップの航空写真で十勝岳を拡大していくと、ひらがなで「つちのこ」と読める文字が確認できる。たしかに「つちのこ」だが...いったいこれは何なのだろう。

つちのこの文字を発見したのは、ツイッターユーザーのあろさわ(@Arswkissing)さん。火山を研究する北海道の大学院生で、登山が趣味だという。

あろさわさんは2020年3月9日、Googleの航空写真とともに、

「今知ったんだけど十勝岳にツチノコいて爆笑している 作ったの誰だよwww」

と投稿。12日18時時点で1万件以上リツイートされ、他のユーザーからは、

「はいはい、ツチノコっぽい地形の場所がね...えっ文字?文字なの?」
「...本当だ!!よく見つけましたね...!!」
「ひらがななのがポイント高いですねw」

といった声が寄せられている。

「つちのこ」は人工物だった!?

Jタウンネットは12日、あろさわさんに詳しい話を聞いた。

つちのこの文字はツイッターに投稿した9日に発見した。あろさわさんは火山の研究をしていることから、よくGoogleマップで火山を眺めているという。十勝岳は19年8月に登っていたこともあり、登山道脇をズームした時に気づいたそうだ。

「『つちのこ』の文字がわりと綺麗なこともあって、はじめはGoogleマップのバグか何かかと思っていました。しかしリプライや国土地理院が公開している2004年撮影の簡易航空写真にも(文字が)写っていることから実在はしているのかなと思っています」(あろさわさん)

実在しているとなると、これは誰がどうやって作ったのだろうか。あろさわさんは「おそらくナスカの地上絵のように石を並べたのではないか」と推測している。

また、あろさわさんによれば、つちのこの文字は5〜6メートルほどの幅で十勝岳のグラウンド火口の中にあると思われるとのこと。19年8月に撮影した写真をアップし、それと思われる場所に印をつけている。


つちのこの文字があると思われる火口(画像はあろさわ@Arswkissingさん提供)

火口の中ということで登山道からは外れている。あろさわさんはこの場所について、

「十勝岳は活火山で、グラウンド火口内に関しては一部活発な噴気活動が見られます。命を守るためにも一般の方が登山道から外れるのは大変危険です」

と話している。

だとしたら、誰かが意図的に「つちのこ」の形に何かを並べた、ということは考えにくいかもしれないが...。真相は分からない。