アルコ&ピース平子『スマホを落としただけなのに2』クズ役がハマりすぎ!
お笑いコンビ・アルコ&ピースの平子祐希が、映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(公開中)でクズな警察官にふんし、存在感を示している。
2018年に公開されヒットした『スマホを落としただけなのに』の続編となる本作は、『リング』の中田秀夫が監督を続投。主人公の刑事・加賀谷(千葉雄大)が、ある殺人事件解決のために、前作で捕まえた殺人鬼・浦野(成田凌)に禁断の協力を求める。
平子は、浦野を見張る刑事・吉原を演じた。女性を15人も殺した浦野を毛嫌いしている吉原は、囚われた浦野に対して威張り散らし、食事を与えるシーンでは目を背けたくなるような行動に出ることも。気持ちいいほどのクズっぷりを詰め込んだインパクトのある役柄だ。
吉原について中田監督は、「人間的な弱さもあるが、性格的にとても嫌なやつで肉体的にはかなり倒しにくそう」と浦野に立ちはだかる壁として存在してほしかったという。平子は、高校時代にラグビーで東北選抜となるほどで、182cmと長身でガタイも良く、吉原役として物語に説得力を持たせている。
前作では、平子とコンビを組む酒井健太が、サイバー犯罪者・大野役で出演していたが、監督は「酒井さんの次は平子さん、とシャレ的に出演してもらったわけではない(笑)」と語る。前作の宣伝のためバラエティー番組でアルコ&ピースと共演した際、「たまたま平子さんと席が隣だったのですが、すごい威圧感があって。平子さんは『芸人としていいんだろうか』とおっしゃっていましたけど、この人は怖い系の人もしくは怖い刑事か、どちらかは必ずいけると瞬間的に思った」と起用の理由を明かす。
いざ撮影が始まると、「平子さんは、現場はすごく淡々と物静かな対応で。でも僕の言うことはすべてやってくれて、台本に書かれたイメージより倍くらい芝居を増やした感じですね」と振り返る。
劇中では、これでもかと悪役ぶりを披露した平子。今後、俳優としての期待したいところだ。なお、監督曰く「平子さんにこの間お会いしましたが、(完成した作品に)満足されていた様子でした」とのこと。(編集部・梅山富美子)