10代の女性を装ってSNSで出会った兵士のスマホにスパイウェアを仕込むハニートラップが流行
70年以上も紛争状態が続くパレスチナ自治区で、イスラエル軍の兵士がSNSで若い女性を騙(かた)るパレスチナ過激派の工作員によって、スマートフォンにスパイウェアを仕込まれるという「オンラインハニートラップ」事例が報告されています。
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Teenage girls tempt Israeli soldiers to install spyware for Hamas
https://www.grahamcluley.com/teenage-girls-israeli-soldiers-malware/
イスラエル国防軍(IDF)によれば、パレスチナの過激派グループであるハマスのメンバーがFacebookやInstagram、Telegramで10代の少女を装ってイスラエルの兵士にオンライン上で接触し、チャットアプリに見せかけたスパイウェアのインストールを兵士に促すケースが報告されているとのこと。
このスパイウェアがインストールされると、リモートで写真撮影が可能になるほか、SMSのメッセージとアドレス帳、スマートフォン内のファイルへのアクセスが可能になり、スマートフォンのGPS位置を共有することができるそうです。
相次ぐハニートラップに対してIDFは「感染したデバイスを制御するためにハマスが使っているインフラストラクチャーを停止した」と発表。IDFの広報担当者であるへディ・シルバーマン准将は、軍情報部が既にハマスの使っているソーシャルメディアアカウント6つを特定したと述べました。
なお、ハマスによってイスラエル兵士にハニートラップが仕掛けられるのはこれが初めてではなく、2017年にも同様の手口でイスラエル兵士のスマートフォンにスパイウェアが仕込まれる事例が報じられています。IDFは2019年5月に、ハマス所属のハッカーが隠れているとされるガザ地区のビルに軍事空爆を行いましたが、今回も同様に軍事空爆で解決したのかは明らかにしていません。