長谷川博己、大河ドラマのヘビーな撮影と“座長”に手応え「役者冥利に尽きる」
「とても早起きになりました。朝は苦手だったんですけど、ロケで朝日を狙って出発するときは夜中の2時半起きとか、そういうのがけっこう続いて、早起きの習慣がついたみたいで。それに戦国時代の武士を演じていると、常に興奮状態になりますよね。いろんなことが起こるので。そういう意味では、当時の人間みたいというか、武将らしくなってきているのかもしれません(笑)」
【写真】'17年、全身ブラックで打ち上げ会場に現れた長谷川博己
美濃の斎藤道三を主君として勇猛果敢に戦場を疾走。やがて織田信長とともに、多くの群雄と天下を巡って争った智将・明智光秀を演じる長谷川博己(42)。大河ドラマ『麒麟がくる』のクランクインから約半年がたち現在の心境を聞いた。
「座長」としての責任を痛感
「反逆児として信長を殺したという悪いイメージだったり、本当はそうじゃないのではという話があったり。いろいろな説がある人物なので、それをどのように演じるべきか楽しみでした。とにかく撮影はヘビーですし、最初はどういうふうになっていくのかがわからなかったんです。
でも、始まって約6か月がたち、昔のような王道でありながら、すごく新しくて同時代性も感じられる。みなさんが期待しているような、戦国時代の大河ドラマができているんじゃないかと。そんな手応えを感じています」
大河ドラマは『八重の桜』(’13年)以来で、今回が初主演となる。
「基本的には役に入り込みたいタイプなので、正直に言うと、それ以外はあまり考えたくないんです。でも、座長という形になるわけですから、全体をちゃんと見通しておかないといけないですし、責任の重いポジションだなって痛感しています。
それに、ひとつのキャラクターを1年間も演じられるのは大河ドラマだけ。撮影が大変で疲れすぎて“もうやだ!”ってなることもあります(笑)。それでも貴重な経験ばかりですし、主役としてやらせていただいているのは、役者冥利に尽きるなって思いますね」
■教えて! 撮影ウラ話
「松永久秀役の(吉田)鋼太郎さんとは、舞台などでも共演させていただいて、楽屋も一緒だった関係性。阿吽の呼吸でいろいろなことがわかりますし、一緒のお芝居は安心するんです。
また、織田信長を演じる染谷(将太)さんは、独特のムードと、内に秘めたマグマのようなものを持ちつつ、表面的にはサラッとしている部分がこの作品の信長とマッチしていて。共演していてもすごく面白いですし、これまでにない信長と光秀像が描けるのではと思います」